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国家神道と建国記念の日

先にご紹介しました八木秀次氏の「建国の精神と公共の精神」は、
神武天皇の「八紘一宇」、聖徳太子の「十七条憲法」、そして「公地
公民」の例を挙げ、わが国の建国の精神は「公共の精神」と説いてい
ます。

しかし神武天皇なるものは、皇国史観を教え込まれた戦時中のわれわ
れ“少国民”ですら、何となく本当の歴史かおとぎ話か分からないよ
うな存在でした。まさにわれわれが教え込まれた建国の歴史は、「神
主の祝詞」のようなものだったといえましょう。

そしてお札にまでなって、国民に広く知られている聖徳太子でさえ、
最近の実証的歴史学の結論ではその実在が否定されていると昨日
の中日/東京新聞の社説は述べています。

書き換わる聖徳太子像 週のはじめに考える

また「建国記念の日」の今日、朝日新聞の「月曜コラム」に、東京大
学教授(宗教学)の島薗進氏が「国家神道」と題する一文を寄稿して
います。

< 神道についてよくある誤解は、神道とは神職とその崇敬者の宗教
とすることだ。これは狭い神道理解だ。実は天皇崇敬こそ国家神道の
基軸だった。国家神道は神社以外の場、とりわけ近代国家のなじみが
深い学校や国民行事やマスメディアを通して広められた。これは江戸
時代に形作られ国体思想を拠り所とし、国民国家とともに形成された
神道の新しい形態だ。>

<1945年以後も広い意味での国家神道は存続している。……戦前に比
べ薄められてはいるが、「神の国」の信仰を受け継ぐ国家神道は今も
多くの支持者がいる。>

八木秀次氏はさしずめこの国家神道の支持者の典型的な例でしょう。
また今日の産経新聞の主張(社説)の筆者や「正論」を書いている小
堀桂一郎氏もそうといえるでしょう。

「旧仮名遣ひ」から抜けきらない小堀桂一郎氏はともかく、八木秀次
氏のような若手が先祖帰りするのは、「国家神道」でひどい目に遭っ
た私には不思議でなりません。

「【主張】建国記念の日 国づくりの歴史を学ぼう
< 2月11日が「建国記念の日」に定められたのは、『日本書紀』
で初代の神武天皇が即位したとされる日だからである。明治維新のさ
い政府がこの日を「紀元節」とし、戦後、GHQ(連合国軍総司令部)
によって廃止されたが、国民の要望もあって「建国記念の日」として
復活した。>

「【正論】東京大学名誉教授・小堀桂一郎 目下の国難と『明治の初
心』」

< 紀元節の制定は、この国民的団結と主権尊厳の意識を涵養(かん
よう)するための教育的施策の一環だつたと見ることができる。或い
は、その様に解釈する事が目下の事態にとつてむしろ必要である。名
称は「建国記念の日」といふ史実にそぐはない呼び方に変つたが、そ
れは必ずしも大きな傷ではない。重要なのはこの日の記念の意味づけ
である。>
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プロフィール

西羽 潔

Author:西羽 潔

・1933年生まれの軍国少年OB。
・メーリングリスト「戦争を語り継ごうML」主宰。
・ウェブサイト:「戦争を語り継ごう -リンク集-」
・著書:「むかし、みんな軍国少年だった」(共著)

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