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戦前の少年犯罪

今日の産経新聞のコラム「正論」で、国際教養大学学長の中嶋嶺雄氏
が、教育再生会議の最終報告に盛られた「徳育」の教科化を強く主
張しています。

「『教育改革』はどこへ 国際教養大学理事長・学長 中嶋嶺雄

この中で中島氏は次のように書いています。

< 今回の最終報告では、道徳意識の低下や親殺し、子殺しといった
「最近の社会状況に鑑み」として、徳育が学校教育において不可欠で
あることを強く訴えている。>

このように、安倍前首相ら「徳育」の重要性を叫ぶ人たちは、最近の
親殺し、子殺しは、「戦後レジーム」下での教育により、戦前に比べ
道徳意識が低下したことが原因であると力説しています。

しかし「修身」が重要な教科だった戦前は、はたしてこのような犯罪
は今よりはるかに少なかったのでしょうか?

最近この疑問に答える本が話題になっています。「多くの実証データ
によって戦前の道徳崩壊の凄まじさが明らかにされる ! 」というキ
ャッチコピーの管賀江留郎著「戦前の少年犯罪」 (築地書館、07年
10月)です。

申し訳ありませんが、この本はまだ読んでいませんので、書評を二つ
ご紹介しておきましょう。

ひとつは朝日新聞の書評( [ 評者 ] 香山リカ)です。
<なるほど、ここに並べられた目をおおいたくなる事件を眺めている
と、“昔の子どもはよかった”“現代の子どもはモンスター”的な言
い方には何の根拠もないことがよくわかる。>

もうひとつは“新右翼”の鈴木邦男氏の「今週の主張」からです。
<本を読んで驚いた。今よりも、もっともっと少年犯罪は多いし、道
徳崩壊も多い。それなのに、「昔はよかった」「今は人々の心が荒ん
でいる。凶悪犯罪が多くなった」と言っている。無責任に。私だって
同罪だ。「妄想の教育論」「でたらめな日本論」と言われても仕方は
ない。>

この本を読むまでもなく、著者の管賀江留郎氏のウェブサイトには戦
前の少年犯罪の実例がとても読みきれないほど書かれています。いず
れも現在であれば、連日テレビなどで大騒ぎになるような事件ばかり
です。

少年犯罪データベース 戦前の少年犯罪

しかし人命や人権がずっと軽んじられていた当時は、せいぜい新聞の
地方版で報じられるくらいであったでしょうし、戦時中には軍部の統
制により、世間を騒がす犯罪は戦意に悪影響を及ぼすとして、記事に
もならなかったのではないかと思います。

なお中嶋先生が言うところの「徳育嫌い(?)のマスメディア」であ
る朝日新聞は今日の社説で次のように書いています。

< 安倍氏が熱心だった徳育の教科化は、最終報告の提言にも盛り込
まれている。だが、文科省も中央教育審議会も消極的で、見送られる
公算が大きい。>

教育再生会議―安倍氏と共に去りぬ
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西羽 潔

Author:西羽 潔

・1933年生まれの軍国少年OB。
・メーリングリスト「戦争を語り継ごうML」主宰。
・ウェブサイト:「戦争を語り継ごう -リンク集-」
・著書:「むかし、みんな軍国少年だった」(共著)

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