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遺骨

今なお戦地に眠る戦死者の遺骨の収集をどうすべきかについていろい
ろ意見があります。この問題をどう考えるかは、きわめて難しい問題
です。それはその人、その人の人生観、宗教観あるいは戦争の
体験などによって違ってくるからです。

最近では“散骨”などといって、かならずしも遺骨にこだわらない人
も多くなってきました。「千の風になって」という歌がヒットしてい
るのもそういう風潮を反映しているものでしょう。

またその意志をもっとも尊重すべき遺族の間でも、南方のジャングル
の奥深くまで何度も足を運んで探している方もあれば、あるいはかつ
てかつてMLの投稿にあった「たとい遺骨が見つかっても、ニューギ
ニアの自然のなかで、そのまま安らかに眠らせたい」というお気持ち
の方もおられます。

兵士たちも、「海行かば水漬く屍、山行かば草むす屍」と、たとえ肉
体は戻れなくとも、魂は靖国へ戻れるということを心のよりどころに
して出征されました。戦友の中にも、たとえ遺骨が戻らなくても、「靖
国神社へ行けば戦友に会える」と信じている方も多いと思います。

私はささやかながら戦争遺留品の返還のお手伝いをしていますが、運
よくお返しできた時のご遺族の喜びは、思わずこちらも涙するほどで
す。手垢のついた、あるいは懐かしい筆跡の残る遺品は、ある意味で
遺骨よりも肉親の体温が感じられるかもしれません。

もちろん遺品よりも遺骨と考えられる心情も理解できますし、またそ
のためにジャングルの奥深くまでわけ入っておられるご遺族やその支
援者には敬意を表します。

ともあれこの問題は、批判したり、議論したりするテーマではないで
しょう。人それぞれの考え、とくに遺族、戦友のご意見を尊重すべき
と思っています。

国が本当に戦争犠牲者の追悼を考えるなら、まず内外の人たち誰もが
わだかまりなく頭を下げることのできる“国立追悼施設”を建設すべ
きでしょう。
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プロフィール

西羽 潔

Author:西羽 潔

・1933年生まれの軍国少年OB。
・メーリングリスト「戦争を語り継ごうML」主宰。
・ウェブサイト:「戦争を語り継ごう -リンク集-」
・著書:「むかし、みんな軍国少年だった」(共著)

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