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爆弾三勇士の真実 作られた軍国美談

朝日新聞は目下、戦争中の自社の新聞を検証し、反省する目的で、
特集「新聞と戦争」シリーズを連載中ですが、今日は<新聞が仕立
てた「英雄」>として、<「肉弾三勇士」物語>を掲載しています。

このいわゆる「爆弾三勇士」(「肉弾三勇士」ともいう)は、かつ
てこのMLでも話題になりましたが、ご存じない方はウィキペディ
をご参照ください。

なお今日の朝日の記事とほぼ同じような内容で、静岡県立大学の前
坂俊之教授が一文を書いていますので、お読みください。

「爆弾三勇士の真実=軍国美談はこうして作られた!」


この文章から、一部を抜粋引用します。

< 国立公文書館に、1933(昭和八)年10月に内務省警保局保安課
が作成した「爆弾三勇士のほんとうのこと」というわずか2頁ほどの秘密
文書が保存されている。 同じ工作隊に属する一兵卒の証言を綴った文書
である。

「鉄条網まで33メートルの距離がある所を破壊地点にきめて作業にかか
ったが、何分敵が近いので、他の班も失敗した。そこで破壊筒を鉄条網に
つき込んで導火線に火をつけるようなグズグズしたことでは、うまくいか
ないので、こっちから導火線に火をつけて行くことにしたそうです。軍隊
の導火線は完全なので途中で火が消えるようなことはないから、長くして
もよいのだが、33センチばかり短く切ったそうです。……急いで走って
入ってスバヤク帰ってくる予定だったそうです。

 ところが、3人が出かけて15メートルも行ったところ、つまずいたか、
弾丸にあたったかして、一人が倒れ、それで三人が皆倒れたそうです。
(中略)三人のものは、そのまま逃げて帰りかけたら、 A が『なんだ、
天皇のためだ、国の為だ行け』と大声でどなりつけたので、三人は引き返
して破壊筒をかかへて、進んで鉄条網へ着いたか、着かないのに爆発した
のだそうです。三人は A に殺されたようなものです。戦争に行かない人
にはわかりませんが、命令に背いたとか、命令を受けて少しグズグズして
いたとかで銃殺された例はたくさんあります。三人もそれを知っていたの
で、同じ死ぬならと思って、引っ返して進んだのでしょう。可哀相でなり
ません」

もしこれが事実なら軍神に祭り上げられた三兵士こそ災難であろう。>

< オーバーに書かれた記事が一度紙面化されると一人歩きする。記事そ
のものの真ぴょう性を確認する間もなく、キャンペーンの矢継ぎ早のスピ
ードが客観的であるべき記事を神話にしてしまったのである。

 虚偽の事実を軍部はもちろん知ってはいるが、関東軍の世論の宣伝工作
にもあったとおり利用して、一つの目標に向けていく。新聞もその企業の
メリットから事実には目をふさいでセンセーショナルに報道する。

 新聞の本分を忘れたこうした極端な排外主義、熱烈な殉国精神、大和魂の
高揚は、軍国主義への大きなうねりとなり、数年後には自らの首をしめる
結果となった。時流に便乗し国民をあおったセンセーショナリズムのツケ
の大きさに新聞人は気づかなかったのである。>



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プロフィール

西羽 潔

Author:西羽 潔

・1933年生まれの軍国少年OB。
・メーリングリスト「戦争を語り継ごうML」主宰。
・ウェブサイト:「戦争を語り継ごう -リンク集-」
・著書:「むかし、みんな軍国少年だった」(共著)

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