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天皇と平和憲法

私は、同じ歳の天皇が、われわれの世代の大多数と同じく、過去の戦
争への反省から、平和を志向し、平和憲法を尊重する気持ちを持って
いるのではないかと、これまで何度も述べてきました。AERA5月7
日号も、それを裏付けるような記事を掲載しています。

その中の何人かの証言をご紹介します。

< 言葉だけではない。学習院初等科からの陛下の学友で元共同通信
記者の橋本明さんはこう証言する。「われわれは新憲法の申し子みた
いな世代。陛下はこれまで理屈でなく行動によって、平和憲法のあり
ようをみせようとしてきた」>

< 初等科から高等科までを学習院で過ごし、陛下の「先輩」である
参議院議員の田英夫さんは言う。
「ご夫妻は根っからの『平和好き』。日本国憲法の根幹である第9条
が国民投票で変えられ、戦争を可能にする条文が入ってきたら驚き、
戸惑うだろうな」>

<(前略)9条問題について発言を続けてきた国際政治学者の姜尚中
さんは、(中略)
「僕個人の印象として、今上天皇は日本国憲法に対して非常に強いア
タッチメント(愛着)をもっていらっしゃるのではないか、と。天皇
制を支持する人が『右』といった雑駁な構図には収まらなくなってい
る。奇妙な現象です。政治がポピュリズム(大衆迎合主義)に傾いて
いるいま、天皇が戦後民主主義の象徴として『重し』になるという
『ねじれ』が生じている」>

< 戦後の皇族の語録集『おことば』(新潮社)を編纂した作家の島
田雅彦さんは、
「現天皇はそのお言葉を見る限り、現代思想家の、だれにいちばん近い
スタンスで立っておられるかというと、僕は大江健三郎だと思う」
(「週刊朝日」2006年3月17日号)>

かつてMLで、大江健三郎氏を「反日」と言った若い人がいましたが、
それでは天皇も「反日」ということになるのでしょうか?

天皇家の「戦争を語り継ごう」の一節を、長文ですが引用します。

< 近年、「富田メモ」「小倉侍従日記」など側近の記録が公になり、
戦争へと向かう昭和天皇の苦悩が明らかになってきたが、橋本さんに
よれば陛下は意識的にそれを追体験してきたという。

 陛下は日光の疎開先で「玉音放送」を聞き、終戦を知った。9月9
日、昭和天皇からの手紙が届く。そこには、こんな一節が。
「敗因について一言いわしてくれ/我が国人が あまりに皇国を信じ
過ぎて 英米をあなどったことである/我が軍人は 精神に重きをお
きすぎて 科学を忘れたことである」

 あらゆる意味で民間人のような父と子の関係はありえない。
「自分の親父の足跡を知ることが彼にとって『生きる』こと。大量の資
料を読んだ末、明治憲法を遵守した昭和天皇の気持ちを理解することが
できた、と直接聞いたこともありましたよ」

 という橋本さん。陛下の家庭教師だったヴァイニング夫人から、親子
で同じ屋根の下に住めない理由を昭和天皇がこう説明したと聞いた。
「戦争の開始を抑えることができなかった自分に、新たな平和な時代を
生きていく皇太子を教育する資格はありません」

 こうして昭和から平成へと引き継がれてきた戦争の記憶は、次代へ引
き継がれてゆくのだろうか。

 皇太子さまは06年2月の誕生日会見で、両陛下のサイパンへの「慰
霊の旅」に触れ、こう話した。
「先の大戦によって命を失ったすべての人々を追悼され、平和を祈念さ
れるものでした。お心を込めて慰霊をされているお姿に心を打たれるも
のがありました」>

天皇皇后の揺れる心
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プロフィール

西羽 潔

Author:西羽 潔

・1933年生まれの軍国少年OB。
・メーリングリスト「戦争を語り継ごうML」主宰。
・ウェブサイト:「戦争を語り継ごう -リンク集-」
・著書:「むかし、みんな軍国少年だった」(共著)

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