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「靖国問題」講演抄録(高橋哲哉)

フランスの「ル・モンド」紙の関連会社が編集する国際月刊紙「ル
・モンド・ディプロマティーク」の日本語・電子版3月号は、高橋哲
哉・東京大学教授の「靖国問題」講演抄録を掲載しています。

A級戦犯合祀に国が関与していたことを示す資料が公開された折から、
講演抄録の中で、とくに次の点に同感を覚えました。

<第二に、もしも問題点をこのA級戦犯合祀問題だけにしか見ないな
らば、それは議論の矮小化です。もしもA級戦犯合祀だけが問題であ
るならば、A級戦犯さえ靖国神社から外してしまえば、何も問題はな
いことになりますが、そうではないのです。A級戦犯とは、1931年の
満州事変(1928年の準備段階を含め)から太平洋戦争まで、すなわち
1928年1月から1945年8月までの戦争指導責任を裁いた概念だからです。
いいかえれば、それ以前に、朝鮮・台湾を含む多くの植民地を有する
植民地帝国を築く過程で、アジアを侵略した歴史については問われな
いままでした。

終戦直後に日本を裁いた連合国のうち、米国・英国・オランダ・
フランスは植民地支配国であり、日本の植民地支配の責任を問う意思
も資格もなかったのです。

靖国神社には、1874年の台湾出兵以降の対外戦争の戦死者が祀ら
れています。台湾の植民地支配は、占領者に対して武装蜂起した中国
系台湾人をまず軍事的に制圧し、次に先住民諸部族の抵抗を軍事的に
制圧して確立されました。朝鮮の場合も1876年以来日本軍の軍事攻撃
を受け、反乱は同様に制圧されました。この時期に戦死した者は、軍
人に限らず、靖国神社の神となっています。A級戦犯と同様これらの
戦死者を顕彰の対象にすることは、日本の植民地支配の責任を今も否
認し続けることにほかなりません。

こうした姿勢は、右派修正主義者だけでなく、A級戦犯の戦争責
任を認める「進歩的知識人」にも見られます。欧米列強に伍する地位
を築いた明治期はすばらしい成功であり、日本が悪くなったのは1920
年代になってからだとか、20世紀初頭の日清戦争、日露戦争までは日
本軍は健全だったが1930年代の中国侵略以降に堕落したといった考え
方です。 >
http://www.diplo.jp/articles07/0703-3.html
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西羽 潔

Author:西羽 潔

・1933年生まれの軍国少年OB。
・メーリングリスト「戦争を語り継ごうML」主宰。
・ウェブサイト:「戦争を語り継ごう -リンク集-」
・著書:「むかし、みんな軍国少年だった」(共著)

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