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Iwo Jima

映画「硫黄島からの手紙」は、先月まであいにく入院中だったので、
もう映画館では観ることができないかと思っていましたが、まだロン
グランで上映している劇場がありましたので、先週観てきました。

細部にはいろいろ問題があるとのご意見が、当時を知る方たちから出
ているようですが、アメリカ人監督の演出にしては、思っていたより
よく描けていて、当時の軍国少年にも迫真力が感じられました。

ただ栗林中将が、硫黄島を「いおうじま」と発音するのには、違和感
を感じました。当時はふつう「いおうとう」と呼ばれていたと思うの
です。

最近朝日新聞に二人の高齢者が、この映画のタイトルが「いおうじま」
と読まれるのおかしい、これでは玉砕した将兵の霊も浮かばれないだ
ろう、などと投書していましたが、私も同感です。

アメリカ軍のほうは、当時から "Iwo Jima" と呼んでいたようです。
戦後建造された空母にも、その名が付けられています。映画の名も、
それで「イオウジマ」と呼ばれているのかもしれません。

それでは一体公式の読み方はどちらなのか? 「小笠原諸島地名事典」
によれば、戦前は広く「いおうとう」と呼ばれていたが、現在は「い
おうじま」が公式名称で、小笠原村役場も認めているとのことです。

しかしかつての陸海軍は「いおうとう」を使っていたということです
から、栗林中将のせりふも間違っているし、映画のタイトルも「いお
うとう」と読まないと、なんとなく感じが出ないように感じます。時
代劇で、「江戸」でなく、「東京」と言っているようなものです。
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プロフィール

Author:西羽 潔

・1933年生まれの軍国少年OB。
・メーリングリスト「戦争を語り継ごうML」主宰。
・ウェブサイト:「戦争を語り継ごう -リンク集-」
・著書:「むかし、みんな軍国少年だった」(共著)

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