スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

国民学校教科書と神話(上)

私たちが習った戦時中の国民学校の教科書の中で、いかに神話を通じて
皇国史観が教え込まれ、皇国民として練成されていったかを、入江曜子
著 「日 本が『神国』だった時代 -国民学校の教科書をよむ-」(岩波新
書、 2001年)によって、ご説明したいと思います。

まず1、2年生では、導入部として神社参拝や各家庭にあった神棚などを
通 じ て、生活と神の関わりあいを教えます。神話は2年生になった初め
て、 「国 引き」が登場します。これは高学年における日本の領土拡大
政 策―侵 略戦争賛美の比喩としての伏線でもありました。

神話が本格的に、徹底して教えられるのは3年生です。3年前期の「国語
一」 では24課中5課が、「修身一」では20課中4課が神話を扱っています。

そして修身の第一課「み国のはじめ」で、イザナギ、イザナミによる国生み
と天照大神の誕生を教えます。また同時進行で、国語の第一課「天の岩
屋」では天照大神が太陽神であることを教えられます。

さらに、スサノオ、オオクニヌシ、スクナヒコなどの神々の伝説で、日本が統合
されていくことを示し、そしてアマテラスが孫ニニギに「神勅」と三種の神器を与
えたことを説明して、ここに神の子孫である天皇が日本を治めるという「国体の
本義」が教え込まれます。

そして修身では、<世界に、国はたくさんありますが、神さまの御ちすじをお
受けになった天皇陛下が、おおさめになり、かぎりなくさかえて行く国は、日本
のほかにはありません>と、日本は神国、天皇は神様の子孫というこ とを徹
底させています。

3年生といえば、まだ神話と史実の区別が明確にできないでしょう。そうした
純真で、無垢の頭に、まず皇国思想の基礎が繰り返し刷り込まれていく
の でした。

長くなりますので、後半は次回に。
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://nishiha.blog43.fc2.com/tb.php/420-3bf47c4d
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

«  | HOME |  »

最近の記事

カテゴリー

カレンダー

07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

月別アーカイブ

最近のトラックバック

ブログ内検索

リンク

このブログをリンクに追加する

「戦争を語り継ごうML」ご案内

このブログの記事は、主としてメーリングリスト「戦争を語り継ごうML」へ投稿したものです。このメーリングリストは、世代間の交流を通じて戦争を正しく語り継いでいく場として、設けたもので、10代から90代まで、多数の人が参加しています。

参加を希望される方は、上の「リンク」の「戦争を語り継ごうML」をクリックしてください。

コメントをどうぞ

このブログについてのコメントは、下記へお寄せください。

名前:
メール:
件名:
本文:

プロフィール

西羽 潔

Author:西羽 潔

・1933年生まれの軍国少年OB。
・メーリングリスト「戦争を語り継ごうML」主宰。
・ウェブサイト:「戦争を語り継ごう -リンク集-」
・著書:「むかし、みんな軍国少年だった」(共著)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。