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日本に対する闘いがアジア各国に独立をもたらした

先の大戦はアジア解放のための戦争であったとか、日本の戦争のおかげでアジア諸国の独立が実現したかの論調がよくあります。しかし確かに結果論としては、日本の戦争のおかげでアジア諸国の独立が実現したといえますが、それは日本が戦争に負けたからで、もし勝っていたら、第二、第三の朝鮮や満州帝国ができていたに過ぎないと思います。

日本の現代史、とくに軍事史では第一人者といわれた故藤原彰も、「日本のインドネシア占領と独立運動」という講演で、「日本に対する闘いがアジア各国に独立をもたらした」と説いています。藤原は、陸軍士官学校を卒業し、中国戦線で中隊長として従軍しましたが、戦後その経験、反省を活かして歴史学者となった人です。

この講演では、主としてインドネシアを例にして、いかに「アジア解放のための戦争であった」という主張が間違っているかを説いていますが、その 基本的な考えは次のとおりです。

< 欧米諸国もアジア各国も、あの戦争は日本の侵略戦争であったことで一致しています。日本がアジアの各国を独立させたのではなく、日本に対する闘いがアジア各国に独立をもたらしたのだ、ということは、歴史の真実だとして各国で認められている事実なのです。それに反するような考え方が日本から伝えられて行くと反発を買って、日本はアジアでは尊敬される国ではなくて、むしろ嫌われ、非難される国になっているというのが実情です。>

以下、その結論の部分だけを引用します。

<●日本軍がアジア諸国の独立を救けたのではなく、日本と闘うことでアジア諸国民は強くなって行った

 これは、東南アジア全体に言えることです。例えばビルマの場合、日本は形式的にはビルマの独立を認めました。認めたけれども、実質的には政治、外交、経済の実権を日本は握っていたわけです。日本がビルマに侵攻して行く時は、インドネシアの場合とは異なって、ビルマ人をあらかじめ訓練して「ビルマ独立義勇軍」を作らせておいて、これを連れて入って行った。これらはビルマ独立とともに、ビルマ国軍になるわけです。ところで、このビルマ国軍はどうしたか。日本の本心を見抜いているわけです。そこでインパ ー ル作戦で日本が負けると、反乱を起こしてしまう。日本軍の背後から日本軍を襲うわけです。この反乱を起こしたビルマ国軍の司令官がアウンサンで、 例のアウンサン・スーチーさんのお父さんです。この人が、戦後のビルマ独立の先頭に立ち、日本軍と闘うことで独立したわけです。

 ベトナムもそうです。「ベトミン」(ベトナム独立同盟)は、日本と闘うことで力を貯えて、戦後の長い反仏闘争、さらに反米闘争を闘い抜いて、今 のベトナムを作って行く訳です。

 日本軍がアジア諸国民の独立を救けたのではなく、日本と闘うことでアジア諸国民が強くなって行ったのです。中国共産党の周恩来が、冗談に「中国 革命は日本のお陰だ」と言ったと言われていますが、それと同じことで、結局インドネシアの場合も典型的な例であった。日本はアジア解放とか、インドネシア独立を考えたのではない。初めから日本に必要な物を取り上げる、資源豊かだから占領する、と考えて、そういう方針をもって臨んで行った。そして独立運動を弾圧したのです。

(中略)

 日本は、インドネシアの独立を救けにいったのではなく、それを抑えに行った。しかしその日本軍と闘うことで、インドネシアの独立は成し遂げられてのだ、というのが真実であります。>

日本のインドネシア占領と独立運動

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プロフィール

西羽 潔

Author:西羽 潔

・1933年生まれの軍国少年OB。
・メーリングリスト「戦争を語り継ごうML」主宰。
・ウェブサイト:「戦争を語り継ごう -リンク集-」
・著書:「むかし、みんな軍国少年だった」(共著)

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