スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

特攻とは何か(森史朗著)

最近発刊されました森史朗著「特攻とは何か」(文春新書)について、「週刊文春」9月14日号に、梯久美子さんが書評を書いています。

特攻隊について書かれた本は多数ありますが、それらはほとんど命令された側、すなわち特攻隊員について書かれたものですが、本書は命令した側、すなわち特攻の創始者”といわれる大西瀧冶・元海軍中将が主人公になっているのが特徴です。

梯氏は、自著「散るぞ悲しき」で描いた、硫黄島の総指揮官だった栗林忠道・元陸軍中将と大西を対比し、次のように書いています。

<同い年だった大西と栗林は、タイプとしては正反対の軍人だが、勝利の望めないぎりぎりの状況の中で、自分の部下の死を意味あるものにしたいという思いのもとに戦い方を選んだことは共通している。その結果栗林は賞賛され、大西の選んだ方法は「統率の外道」とされた。両者ともその原点にあったのは、米軍の圧倒的な物量と技術力に次々と斃れていく部下の死を“無駄死に”にはしたくないという思いだったのではないか。>

また8月12日の産経新聞「正論」欄に作家の深田祐介氏も、この本を「戦争ノンフィクションとしては出色の完成度を示す秀作である」として、感想を書いています。

終戦時、14歳の中学2年生だったという深田氏は、特攻作戦いついて次のように書いています。

<私は「大東亜共栄圏の建設」やアジア植民地の解放に戦争の意味を感じ、この理想に憧憬を抱いていたが、陸海軍指導者の「特攻依存」「全国民特攻」の発想は「外道」どころか退廃と感じられ、子供心に戦争の大義を汚すものに思われたのである。>

作家・深田祐介 指導者の条件とは「狎れ」を恥じること」(産経、8月12日)

私は彼より2歳下の単純な軍国少年でしたが、あの当時でもこのように醒めた目で特攻隊を見ていた少年がいたことは驚きです。「特攻とは何か」をお読みになった方がおられましたら、ご感想をぜひお寄せください。

スポンサーサイト

コメント

志願か強制か?

はじめまして。
「特攻とは何か」を読みました。志願か強制か、特攻についてさまざまな議論がありますが、この本を読んで「雰囲気に飲まれる?流される?その気になる?」当時の感覚が分かるような気がしました。恐らく、それは日本人の民族性なのだと思われます。

少なくとも、特攻が志願か強制かという単純な二分論で語られるべきではないものなのでしょう。

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://nishiha.blog43.fc2.com/tb.php/344-4209baa0
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

«  | HOME |  »

最近の記事

カテゴリー

カレンダー

05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

月別アーカイブ

最近のトラックバック

ブログ内検索

リンク

このブログをリンクに追加する

「戦争を語り継ごうML」ご案内

このブログの記事は、主としてメーリングリスト「戦争を語り継ごうML」へ投稿したものです。このメーリングリストは、世代間の交流を通じて戦争を正しく語り継いでいく場として、設けたもので、10代から90代まで、多数の人が参加しています。

参加を希望される方は、上の「リンク」の「戦争を語り継ごうML」をクリックしてください。

コメントをどうぞ

このブログについてのコメントは、下記へお寄せください。

名前:
メール:
件名:
本文:

プロフィール

西羽 潔

Author:西羽 潔

・1933年生まれの軍国少年OB。
・メーリングリスト「戦争を語り継ごうML」主宰。
・ウェブサイト:「戦争を語り継ごう -リンク集-」
・著書:「むかし、みんな軍国少年だった」(共著)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。