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靖国参拝・歴史の暗部見据えて議論を

今朝の朝日新聞のコラム「私の視点」に、元海軍民政部員の飯田進氏
の「靖国参拝・歴史の暗部見据えて議論を」との投稿記事が掲載され
ています。

これについて、MLに次のような投稿がありましたので、引用します。
--------------------------------------------------------------
知人(従軍経験者80歳代)より、電話があり、「自分たちの言い表
したいことを的確に言明している」とのことでした。

記事を抜粋してご紹介します。(注、一部要約しました)

「私は大戦中・西部ニューギニアで戦地の惨状を体験した。ほとんど
の兵士はジャングルの中で飢え死にした。生還出来た者は1割そこそ
こにすぎない。このような惨状は私の任地だけではない。大戦全体の
死者の最大多数は、餓死なのである。

遺族にとって最愛の肉親が野たれ死にしたとは思いたくない。それは
人情である。しかし野たれ死にした兵士を「英霊」と呼び、「御遺徳
を顕彰する」との靖国神社の社是には見逃すことの出来ない、戦争美
化の作為と欺瞞がある。兵士たちはずさんきわまりない作戦を強いた
軍中枢部を恨んで、息を引き取った。

その遺骨の多くはいまだに密林に埋もれたままになっている。私たち
がありったけの涙を注がなければならないのは、そのような無駄な死
に対してではないか。

戦後の日本は経済成長を偏重し、おぞましい歴史の暗部に目をふさい
できた。おそるべき精神的怠惰と言わねばならない。その象徴的存在
として靖国神社があるのではないか。

多少時間がかかっても、私たちが内なる問題として問いただしていか
なければならないのは、戦後なおざりにしてきた近現代史の徹底的な
検証と、それに基づく国家、民族の根元的なありようなのである。」

最近は、小林やすのりらの軍国啓蒙マンガ等にみられるように靖国顕
彰活動がにわかに活発化し、若者たちにその矛先が向けられているよ
うです。正しい議論を抜きにして感情面だけに働きかけることの怖さ
を思います。飯田さんのご意見が広く世間一般に読まれることを望み
ます。
---------------------------------------------------------------
昨夜のNHKの「クローズアップ現代」は戦没者遺骨の問題を採りあ
げ、ガダルカナルのジャングルの奥深い場所での遺骨収集の様子を映
していました。こういうところでの戦死は、まさに野たれ死にとしか
思えません。

かつてMLでも、戦死者は「英霊」か「犠牲者」かの議論がありまし
たが、私は上記の飯田進さんのご意見にまったく同感です。これらの
戦死者は、客観的に見れば、国家の犠牲になられたと言わざるをえま
せん。

60年も経った今もなお、政府を代表する人が、「国のために殉じられ
た英霊に“尊崇”の誠をささげる」ため靖国神社に参拝するというの
は、戦争責任を覆い隠す、まさに欺瞞のような感じがします。

なお筆者の飯田進さんは、戦争中ニューギニアで地元ゲリラの首謀と
みられた男性を軍刀で斬殺した罪で、BC級戦犯として重労働二十年
の判決を受け、8年間の収監を経験されたそうです。求刑は死刑だっ
たので、紙一重の差でご自身も靖国の「英霊」となられるところでし
た。それだけに、このご投稿記事は非常に重みがあるといえましょう。

収監8年 『自分の愚かさ』責める」(東京新聞、05年12月18日)
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プロフィール

西羽 潔

Author:西羽 潔

・1933年生まれの軍国少年OB。
・メーリングリスト「戦争を語り継ごうML」主宰。
・ウェブサイト:「戦争を語り継ごう -リンク集-」
・著書:「むかし、みんな軍国少年だった」(共著)

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