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ナベツネ氏と朝日が「共闘」宣言?

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先に読売新聞の渡辺恒雄主筆と朝日新聞の若宮啓文論説主幹が初めて
対談したとご紹介しましたが、その内容が雑誌論座」2月号に掲載
されています。

この雑誌の表紙や広告には「渡辺恒雄氏、朝日と『共闘』宣言」とい
うキャッチコピーが躍っていますが、靖国、戦争責任、アジア外交な
どについて語り合っている二人の意見はよく一致し、若宮氏が「どっ
ちが朝日新聞か分かりません」と苦笑するほどです。

その中で、過去の軍国主義を礼賛する施設として二人が批判している
靖国神社の遊就館について語っている部分をご紹介します。

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渡辺 (前略)その後、僕は靖国神社の近くに引っ越して、よく靖国
神社を散歩するようになりました。だけど、いまだに参拝したことは
ない。靖国神社本殿の脇にある、あの遊就館がおかしい。あれは軍国
主義礼賛の施設で、中を見てきた子供が、「日本はこの前の戦争で勝
ったんだね」と言うんだな。軍国主義をあおり、礼賛する展示品を並
べた博物館を、靖国神社が経営しているわけだ。そんなところに首相
が参拝するのはおかしい。

その後、靖国神社の宮司が、「なぜA級戦犯を合祀したか」「なぜ
A級戦犯を分祀できないか―などについて話しているのをいろいろ勉
強してみて、僕はもう、とんでもないと思った。それで、新たに追悼
施設をつくるべきであると考えたわけだ。

若宮 遊就館は2002年に新しく建て替えられて、非常に立派な施設に
なりましたが、内容はとても現代のものとは思えません。確かに特攻
隊員の遺書などは涙を誘います。しかし、日清、日露はおろか、満州
事変から太平洋戦争まで一貫して、栄光のアジア解放や自存自衛の戦
争というトーンで、忸怩(じくじ)たるものがまったくない。

1階にはゼロ戦が展示してありますね。その説明を見ると、ゼロ戦
は中国の重慶でデビューしたと書いてあるんですよ。重慶の空中戦で、
当時のソ違製中国機を大半撃墜して、世界にその名を知らしめたとい
うようなことが書いてある。だけど、重慶ではゼロ戦で制空権を取っ
たあと、爆撃機で市内を空爆して多くの市民を殺した。ここに蒋介石
の国民党政権の臨時政府があつたからですが、世界的にも無差別爆撃
のはしりといわれて悪名が高い。そういうものを靖国神社に得意げに
展示していながら、中国に対して「首相の参拝に文句を言うな」とい
うのは、本当に失礼な話です。
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プロフィール

西羽 潔

Author:西羽 潔

・1933年生まれの軍国少年OB。
・メーリングリスト「戦争を語り継ごうML」主宰。
・ウェブサイト:「戦争を語り継ごう -リンク集-」
・著書:「むかし、みんな軍国少年だった」(共著)

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