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"judgments" の訳語は「裁判」で問題なし

かねてから、サンフランシスコ講和条約の第11条にある"judgments"
の訳語は「裁判」か「判決」かの議論がありますが、政府は今日の閣
議で「裁判との語を当てることに何ら問題はない」との答弁書を決定
しました。

「『裁判』で問題なし? サンフランシスコ講和条約の訳語」(産経、
16日)

「日本国との平和条約」(昭和27年4月28日午後10時30分発効-内閣告
示1-)の第十一条【戦争犯罪】には、次のように書かれています。

< 日本国は、極東国際軍事裁判所並びに日本国内及び国外の他の
連合国戦争犯罪法廷の裁判を受諾し、且つ、日本国で拘禁されてい
る日本国民にこれらの法廷が課した刑を執行するものとする。>

この条文中の「裁判」の原文はjudgmentsであるが、これは「判決」
と訳すべきで、したがって日本政府は極東国際軍事裁判そのものを受
け入れたのではなく、その判決を受け入れ、戦犯の処刑を引き受けた
だけとする意見があります。

現内閣の要である安倍官房長官もこの意見の持ち主と見え、以前にも
ご紹介しましたが、去る2月11日の衆院予算委員会で、この第11条に
ついて「ジャッジメンツを受諾した」と繰り返し、「裁判」そのもの
ではなく、「ジャッジメンツ」(判決)を受け入れただけで、わが国
が主体的に戦犯を裁いたのではなく、その処刑を引き受けただけだと
答弁しました。

今回の閣議決定で、官房長官も今後は「極東国際軍事裁判を受諾した」
と答弁しなければならないでしょう。

ところで仮にjudgmentsの訳語は「判決」としても、「判決は受け入
れるが、裁判そのものは認めない」というのは、法律の門外漢にはき
わめて解りにくいのですが、どなたか専門的に解説いただければ幸い
です。
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コメント

Google検索でたどり着きました。すでに、解決されているかもしれませんが、遅いコメントをお許しください。

 英語の法律用語でjudgmentとは、日本語の法律用語の「裁判」で正解です。
 日本が受諾したのは裁判ではなく諸判決だと、一部の右翼作家や漫画家、右翼英文法学者などが、日本語にならない

、デタラメを吹聴しています。こんなことは、有りません。

 まず、法律用語で裁判とは、「判決」「決定」「命令」を合わせていいます。詳しくは、広辞苑などの国語辞典で「

裁判」を引いてください。広辞苑では3番目の意味です。もっと詳しく知りたい場合は、刑事訴訟法第五章(第43条か

ら46条)をご覧ください。
 極東軍事裁判所では、判決が下されましたので、この場合、裁判と判決は、完全に同じ意味になります。日本が受諾

したのは裁判ではなく諸判決だなど、絶対にありえません。
 また、刑事訴訟法46条を見れば明らかなように、裁判とは書面で交付するものです。当然、読み上げられるものです

。野田議員の質問のように、『「裁判」を読み上げたりしない』など、ありえない事です。

 極東軍事裁判所の判決(裁判)とは、ウエッブ裁判長が読み上げた、10章と付属書からなる、英文で1212ページの判

決のことです。日本が受諾した「極東軍事裁判所の判決(裁判)」とは、これを指します。具体的に何が書いてあるの

か、以下の図書に抄訳があります。
 『東京裁判 上巻・中巻・下巻』 朝日新聞法廷記者団/編 東京裁判刊行会(1962)

 極東軍事裁判所の判決を実際に読んでみると、日本がサンフランシスコ条約で受諾した極東軍事裁判所の判決

(judgment)には、極東軍事裁判所の正当性、審理・法理およびその正当性、訴因ごとの判断、刑の宣告(sentence)、こ

れらすべてが含まれていることが分かります。

 英語のjudgmentとsentenceを混乱しないでください。
 なお、沖縄返還協定でも、「judgments」は「裁判」と正しく訳されています。

以下に、多少詳しく説明を書いております。よろしければごらんください。
http://www.ne.jp/asahi/cccp/camera/HoppouRyoudo/Other/HEIWAJOUYAKU11.htm

Re:コメント

体験詳しい情報をありがとうございました。参考になりました。

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プロフィール

西羽 潔

Author:西羽 潔

・1933年生まれの軍国少年OB。
・メーリングリスト「戦争を語り継ごうML」主宰。
・ウェブサイト:「戦争を語り継ごう -リンク集-」
・著書:「むかし、みんな軍国少年だった」(共著)

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