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不敬文学と呼ばれた源氏物語

今朝の朝日新聞の文化面に、「源氏物語 あちこち『削ル』」の見出
しで次のような記事が掲載されています。

< 源氏物語が不敬文学と呼ばれていた時代があった。谷崎潤一郎は
源氏物語を大きく3度にわたって現代語訳したが、昭和10年代の最初
の訳は、源氏と天皇の后との「禁断の恋」にかかわる個所を削ってい
たことで知られる。当局や校閲した国語学者山田孝雄の圧力によると
いわれるが、山田の蔵書から経過を知る書き込みが見つかった。古典
文学をも圧迫した時代を感じさせるとともに、発禁を恐れた谷崎がい
かに慎重だったかを示している。>

<戦時中の古典への圧力を研究している青山学院女子短大の小林正明
教授は「軍国主義の時代背景が、削除の一番大きい理由です。源氏物
語を不敬文学とした時代があったことを考えるきっかけにしてほしい」
と話している。>

源氏物語は、下記サイトにあるように、戦前の「小学国語読本」にも
使われていましたが、それを削除すべきとの声もあったそうです。当
時の皇国思想は「伝統と文化を尊重」するものと思っていましたが、
いいとこ取りだったのですね。

源氏物語の受難

谷崎潤一郎は、戦時中も雑誌連載中の「細雪」が、時局に合わないと
いう理由で、連載を禁止されました。当時は“非国民”とにらまれて
いたのですね。

ネットで“不敬文学”を検索しますと、大江健三郎さんの「政治少年
死す」も検出されてきました。1961年、雑誌に掲載されたこの小説は、
前年に起こった社会党・浅沼稲次郎委員長刺殺事件の犯人をモデルに
したものですが、発表直後右翼から猛烈な抗議を受け、いまだに公刊
されていません。

そういえば、最近ノーベル賞作家の大江さんを“反日”呼ばわりする
一部の人がいますが、あのいやな時代を思い出させます。
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文学をよく見てみると

各帖の名前以上五十四帖の名は、紫式部自身がつけたとも、後世の人々がつけたとも言われている。後世では、香道#源氏香|源氏香や投扇興の点数などに使われ、また女官や遊女が好んで名乗ったり(源氏名)した。・[moto][magazine]『ユリイカ』2006年11月号。・聞香稽古(もん

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プロフィール

西羽 潔

Author:西羽 潔

・1933年生まれの軍国少年OB。
・メーリングリスト「戦争を語り継ごうML」主宰。
・ウェブサイト:「戦争を語り継ごう -リンク集-」
・著書:「むかし、みんな軍国少年だった」(共著)

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