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小熊英二:ナショナリズムの今

今朝の朝日新聞に、「小熊英二さんと考える ナショナリズムの今」
という見出しで、小熊英二・慶応大助教授(歴史社会学)のインター
ビュー記事が掲載されています。

<総じて近年の日本で台頭しているのは、ナショナリズムともいえま
すが、不安を抱えた人びとが群れ集う「ポピュリズム」だと考えたほ
うが適切だと思います。>

という指摘は、まことにうなずけるものがあります。

彼はまた上野陽子氏と共著で「<癒し>のナショナリズム―草の根保
守運動の実証研究
」(慶應義塾大学出版会、2003)という本を書いて
いますが、これに対する次のような感想も、最近の一部の若者に見ら
れるナショナリズムについて参考になります。

<小熊は「日本人としての誇り」を強調する「つくる会」が、60歳以
上の層と20歳代および30歳代の層に分かれることに着目し、価値観の
定まらない若者たちが、この運動に〈癒し〉を見出したのだと指摘>

< かつて社会学者の宮台真司は、「つくる会」が掲げる歴史観を批
判して、「オヤジの慰撫史観」と形容した。しかし上記のような二層
構造を踏まえるならば、(中略)年長者の「慰撫史観」であると同時
に、〈若者の癒し史観〉でもあるといえる。

この運動が従来の保守系運動とは比較にならないほど若年層に影響
力を発揮した理由は、年長者の団体に「客寄せ」として若い世代のメ
ンバーを加えたのではなく、当初は価値観の揺らぎから脱出するため
に始まったアモルフな動きに、保守系ナショナリストの「保守のレト
リック」が与えられたことで形を整えていった運動である点にある>
http://learning.xrea.jp/%A5%CA%A5%B7%A5%E7%A5%CA%A5%EA%A5%BA%A5%E0.html
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プロフィール

西羽 潔

Author:西羽 潔

・1933年生まれの軍国少年OB。
・メーリングリスト「戦争を語り継ごうML」主宰。
・ウェブサイト:「戦争を語り継ごう -リンク集-」
・著書:「むかし、みんな軍国少年だった」(共著)

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