スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

三つのテレビ番組を観て

「開戦の日」を前に、NHKテレビで三つの戦争関連の番組が放送さ
れました。生憎入院中の身で、録画などで断続的にしか観られなかっ
たのできわめて雑駁ですが、感想を記します。

●「真珠湾の謎 ~悲劇の特殊潜航艇~ 」(6日)

真珠湾攻撃に参加した5隻の特殊潜航艇は、結局ほとんど戦果を挙げ
ることなく全滅してしまいました。戦艦アリゾナを轟沈したとの報道
も戦闘機の戦果を横取りしたものでした。

開戦直後われわれ軍国少年たちの血を沸かせ、海軍兵学校に憧れさせ
た「九軍神」の物語もまったく作り上げられたものであったことがよ
くわかりました。戦争中は極秘だった10人の特攻隊員が揃った集合写
真も初めて見ることができました。

毎日新聞の栗原俊雄記者のコメントもご紹介しておきます。

NHKスペシャル:『真珠湾の謎~悲劇の特殊潜航艇~』 発表の
『戦果』事実なのか


●「日米開戦を語る 海軍はなぜ過ったのか ? 400時間の証言より ? 」(7日)

8月に放送された「400時間の証言」の内容を、三人のコメンテー
ターの解説でより深く理解できました。三人はこの証言について、海
軍擁護の立場からではあるが、かなり本気でしゃべっており、一般の
メディアには決して明かされなかった生の声なので非常に価値がある
と評価していました。

しかしその証言は、軍人の内輪だけの話ですから、戦争に負けたこと
に対する軍人としての反省ではあっても、国民としての反省ではあり
ませんでした。

澤地久枝氏が最後に語った「せっかく反省会をやったんだから、もう
少し人間的な痛みというものがあってほしいですよ。死んだ人、残さ
れた人の悲しみがこの人たちに伝わっていない」がそれをよく表して
います。

●「障害者たちの太平洋戦争」(7日)

戦後64年、多くの戦争体験が語られてきましたが、障害者のそれは余
り伝えられることがありませんでした。そういう意味でこの番組は画
期的で、岸博実さんなどの多年のご活動が実ったものといえましょう。

戦争中、障害者の人たちもいかに戦争に協力させられたか、あるいは
自ら進んで協力したかがよくわかりました。とくに私と同年代の小学
生たちが工場に動員されていたという証言は衝撃的でした。

戦争への協力と、戦争によって障害者になった傷痍軍人の増加で、永
年差別を受けてきた障害者の人権も向上するかに思われましたが、や
はりそこには限界がありました。障害者の基本的人権が保証されるよ
うになったのは、戦争によってでなく、戦後の新憲法によってです。

岸さんが最後に語られた言葉をご紹介しておきます。―「戦争がもっ
とも多量の障害を産み出すということを、多くの方に考えていただく
機会にこの番組がなればいいと思います」

見逃された方は、NHKオンデマンドで視聴できます。
https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2009012182SC000/index.html

スポンサーサイト

トラックバック

http://nishiha.blog43.fc2.com/tb.php/1780-4d8f390c
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

«  | HOME |  »

最近の記事

カテゴリー

カレンダー

06 | 2017/07 | 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -

月別アーカイブ

最近のトラックバック

ブログ内検索

リンク

このブログをリンクに追加する

「戦争を語り継ごうML」ご案内

このブログの記事は、主としてメーリングリスト「戦争を語り継ごうML」へ投稿したものです。このメーリングリストは、世代間の交流を通じて戦争を正しく語り継いでいく場として、設けたもので、10代から90代まで、多数の人が参加しています。

参加を希望される方は、上の「リンク」の「戦争を語り継ごうML」をクリックしてください。

コメントをどうぞ

このブログについてのコメントは、下記へお寄せください。

名前:
メール:
件名:
本文:

プロフィール

西羽 潔

Author:西羽 潔

・1933年生まれの軍国少年OB。
・メーリングリスト「戦争を語り継ごうML」主宰。
・ウェブサイト:「戦争を語り継ごう -リンク集-」
・著書:「むかし、みんな軍国少年だった」(共著)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。