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新しい追悼施設に関する社説

鳩山民主党代表の発言以来、新しい国立追悼施設に関する議論がまた
再燃しています。この問題を採りあげた今日の各紙の社説をご紹介し
ます。

国立追悼施設 今度は議論途切らすな」(毎日)
< しかし、国民や外国の人々がわだかまりなく訪れ、追悼できる場
をどう作るかは、いずれ結論を出さなくてはならない問題だ。衆院選
の結果がどうあろうと、今の千鳥ケ淵戦没者墓苑の拡充案も含め、や
はり新たな追悼施設の検討を政界全体で再び始める時期ではないか。
今度は議論を途切らせないことだ。>

8月15日の靖国 代替施設では慰霊できぬ」(産経)
< 日本の戦没者慰霊の中心施設は靖国神社であり、鳩山氏らが構想
する国立追悼施設はそれを形骸(けいがい)化するものだからだ。>

追悼のあり方 静かな祈りの場を望む」(北海道)
< この8月、戦後の日本にふさわしい追悼のあり方をめぐる議論を、
一歩でも前に進めてほしい。>

産経は<日本の戦没者慰霊の中心施設は靖国神社>と書いていま
すが、これは正しくは「日本の靖国教信者の…」と書くべきでしょう。特
定の宗教法人が“国民全体”の追悼施設になるはずはありません。

先にご紹介しましたように、今日の産経紙で阿比留記者が<宗教性
がなく「魂」の存在しない追悼施設がどれだけ国民の心を慰め、誰が
喜んでそこに行くというのだろうか。>と書いていますが、彼は沖縄の
「平和の礎」に行ったことがあるのでしょうか? その前で涙を流す遺
族を見たことはないのでしょうか?

「平和の礎」には連日多くの人が訪れています。天皇や当時のクリン
トン米大統領も訪問しました。無宗教であるからこそ、国内外のすべ
ての人がわだかまりなく、追悼の意を捧げることができるのです。

また戦死者の「魂」は靖国でなく、故郷の墓に、あるいは戦没した地
や海に眠っていると信じる遺族も多いのです。そいう人たちも、新し
い追悼施設ができれば訪問されることでしょう。

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プロフィール

Author:西羽 潔

・1933年生まれの軍国少年OB。
・メーリングリスト「戦争を語り継ごうML」主宰。
・ウェブサイト:「戦争を語り継ごう -リンク集-」
・著書:「むかし、みんな軍国少年だった」(共著)

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