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日米の戦争遺族の平和を希う心

17日付の「戦争遺留品返還の新聞記事」でご紹介しましたように、先日
アメリカのゴードン・ドレイク氏から岐阜県の埜藤信子さんに戦死した兄
上の日章旗が返還されましたが、その際添えられた手紙の日本語訳を
ご遺族から送っていただきました。たいへん感動的な内容でしたので、
以下引用させていただきます。

--------------------------------------------------------------
私の名前はゴードン・ドレイクといいます。私の祖父、マックス・ド
レイクは第2次世界大戦のときフィリピンで海軍のパイロットでした。
私は、何故祖父が貴方のお兄様の旗をもっていたのかはわかりません
が、貴方のお兄様や私の祖父の命を奪った戦争に対する共通の深い思
いを感じながら、この旗を貴方のご家族にお返しできることを誇りに
思います。

私の祖父は、1945年5月1日、中国の海南島で戦死しましたので、この
旗は祖母と祖父の母に返された祖父の遺品の中にあったに違いありま
せん。旗は数ヶ月前まで私の母が持っておりましたので、こういうも
のがあることを私は知りませんでした。私は、インターネットでキヨ
シのサイトを見つけ、彼が貴方を探してくれたことをうれしく思いま
した。旗の片隅に私の祖父の名前と日付があります。おそらく、この
日付は私の父が旗を見つけた日だと思います。そして、たぶん貴方の
お兄様の亡くなった日に近いのではないかと思います。

戦争は、この痛ましい出来事の間に家族や友人を失った人にとって、
最も辛い過去です。貴方のお兄様を失ったことをお悔やみ申し上げる
とともに、この旗をお返しすることで、一人の男とその家族がこの旗
を長い間大事にし、今こうしてお返しできるということを知っていた
だくことで少しでも傷が癒えることを願っております。

私は、いかなる将来の困難に際しても戦争ではないよりよい解決方法
を人類が見つけることを祈っています。

乎和を願って

ゴードン・ドレイク
------------------------------------------------------------

この手紙に対しての埜藤さんのご感想の一部もご紹介します。
--------------------------------------------------------------
云いぶんのない戦争を始めたのは私の国。ドレイク様は、それを悲し
い過去のこととして、私どもを思いやってくださいます。ありがたい
とおもいます。

(中略)
ゴードンさんが云われるように、どんな困難も戦争のない解決をする
国やひとの多くなるように祈ります。
--------------------------------------------------------------

一つの遺留品を通じて、ともに戦争で肉親を失った日米の両家族の平
和を希う心が、太平洋を越えて結ばれた感がして、ささやかながらお
役に立てたことをたいへん嬉しく思っています。

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プロフィール

西羽 潔

Author:西羽 潔

・1933年生まれの軍国少年OB。
・メーリングリスト「戦争を語り継ごうML」主宰。
・ウェブサイト:「戦争を語り継ごう -リンク集-」
・著書:「むかし、みんな軍国少年だった」(共著)

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