戦争を語り継ぐ投書
「『戦争出前噺』の本多立太郎さん、世界へ」でご紹介しました、今年94
歳になる本多立太郎さんが、去る3日の朝日新聞「声」欄に次のような投
書をされました。
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侵略を知らぬ空幕長の空論
無職 本多 立太郎
(和歌山県みなべ町 94)
元兵士である。1939年、25歳で応召。2度の中国出征とシベリア抑留
を経て47年に帰国した。中国戦線では無数の友を失い、シベリアの凍土に
は多くの友が眠る。
戦争は、もう二度とあってはならぬ。どんな理由があろうと、人の命は地球
より重い。しかし、戦後63年。戦場を体験した人間が少なくなり、戦争の記
憶が我々から失われている。それに呼応するように、戦争を肯定し命を散ら
すことを美学とたたえるかつての風潮が際立つ。恐ろしいことだ。
「我が国が侵略国家だったというのはぬれぎぬ」。そう主張する論文を、航
空自衛隊のトップが書き、民間企業主催の懸賞論文に応募していたという。
自衛隊そのものが再び軍隊と化している証しではないか。
我々は中国で、言うに言われぬ体験をした。村をあらし、村人を手にかけた。
あの戦争は、まさしく「侵略」だった。日本の占領が「圧制からの解放」などとは、
きれいごとに過ぎない。中国人民を苦しめた我々の痛みが空幕長にわかるの
か。頭の中だけで、戦争を語るのはやめて頂きたい。
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これに対し昨21日、15歳の中学生の次のような投書がありました。
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戦争語り継ぐ大切さ知った
中学生 和田 紗容子
(仙台市泉区 15)
「侵略を知らぬ空幕長の空論」(3日)を読んだ。元兵士の方の言葉は一つ
一つに重みが感じられ、空幕長論文を新聞で読んだ時に感じた疑問に答え
をもらった思いだ。歴史の教科書では日中戦争の発端から日本の敗戦まで
数ページにまとめられている。しかし、この戦争で多くの命が失われ、残
虐なことも行われた。私は戦争についてもっと多くのことを知りたいと思
っている。
いつの日か日本中に一人も戦争を体験した人がいなくなる日が来てまた
同じ過ちが起こるかも知れない。平和を守り抜いていくには私たちが伝え
てもらった戦争の恐ろしさをしっかり受け止め、次の世代に伝えていかな
ければならない。
日本の戦争は侵略で、戦争は二度とあつてはならず、人の命は地球より
も重い……。94歳の方の言葉は、空幕長論文で中国の方々にすまないと思
っていた私の気持ちを少し和らげてくれ、戦争を語り継ぐ大切さを改めて
知らせてくれた。
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94歳から15歳へ、これぞ「戦争を語り継ごう」だと思います。
歳になる本多立太郎さんが、去る3日の朝日新聞「声」欄に次のような投
書をされました。
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侵略を知らぬ空幕長の空論
無職 本多 立太郎
(和歌山県みなべ町 94)
元兵士である。1939年、25歳で応召。2度の中国出征とシベリア抑留
を経て47年に帰国した。中国戦線では無数の友を失い、シベリアの凍土に
は多くの友が眠る。
戦争は、もう二度とあってはならぬ。どんな理由があろうと、人の命は地球
より重い。しかし、戦後63年。戦場を体験した人間が少なくなり、戦争の記
憶が我々から失われている。それに呼応するように、戦争を肯定し命を散ら
すことを美学とたたえるかつての風潮が際立つ。恐ろしいことだ。
「我が国が侵略国家だったというのはぬれぎぬ」。そう主張する論文を、航
空自衛隊のトップが書き、民間企業主催の懸賞論文に応募していたという。
自衛隊そのものが再び軍隊と化している証しではないか。
我々は中国で、言うに言われぬ体験をした。村をあらし、村人を手にかけた。
あの戦争は、まさしく「侵略」だった。日本の占領が「圧制からの解放」などとは、
きれいごとに過ぎない。中国人民を苦しめた我々の痛みが空幕長にわかるの
か。頭の中だけで、戦争を語るのはやめて頂きたい。
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これに対し昨21日、15歳の中学生の次のような投書がありました。
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戦争語り継ぐ大切さ知った
中学生 和田 紗容子
(仙台市泉区 15)
「侵略を知らぬ空幕長の空論」(3日)を読んだ。元兵士の方の言葉は一つ
一つに重みが感じられ、空幕長論文を新聞で読んだ時に感じた疑問に答え
をもらった思いだ。歴史の教科書では日中戦争の発端から日本の敗戦まで
数ページにまとめられている。しかし、この戦争で多くの命が失われ、残
虐なことも行われた。私は戦争についてもっと多くのことを知りたいと思
っている。
いつの日か日本中に一人も戦争を体験した人がいなくなる日が来てまた
同じ過ちが起こるかも知れない。平和を守り抜いていくには私たちが伝え
てもらった戦争の恐ろしさをしっかり受け止め、次の世代に伝えていかな
ければならない。
日本の戦争は侵略で、戦争は二度とあつてはならず、人の命は地球より
も重い……。94歳の方の言葉は、空幕長論文で中国の方々にすまないと思
っていた私の気持ちを少し和らげてくれ、戦争を語り継ぐ大切さを改めて
知らせてくれた。
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94歳から15歳へ、これぞ「戦争を語り継ごう」だと思います。
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