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帰属意識と戦争

MLで集団への帰属意識が話題になっています。人間が集団の中でな
くては生きていけない以上、それは自然発生的に生まれてくるもので
あり、また集団維持のためには、ある程度必要なものではないでしょ
うか?

WBCの話も例として挙がっていますが、王ジャパンも最初は個々の
選手も寄せ集めの感じで、必ずしもチームへの帰属意識が強かったと
は思えません。ところが、韓国戦での敗退を期に、イチローのリーダ
ーシップもあって、選手たちのチームへの帰属意識がしだいに高まり、
それが優勝につながったように思えます。

一方、スーパースターを揃えたアメリカは、選手たちの帰属意識が高
まらないまま、敗退してしまった感があります。逆に韓国の選手たち
は、国家を背負ってという意気込みと、兵役免除というニンジンもあ
って、最初から帰属意識は高く、それがあの快進撃となって現れたと
いえましょう。

このように帰属意識は必ずしも排すべきものとは思いませんが、問題
は、それが強制されたり、利用されたりすることでしょう。そこには
集団をある方向へ持っていこうという権力の恣意が働くからです。

明治維新までは、一般庶民は日本という国家に帰属意識を持っていた
とは思えません。彼らが持っていたのは、村や部落への帰属意識であ
り、せいぜい藩へのそれでした。明治維新で初めて真の意味での中央
集権国家が成立し、そこで国民の国家に対する帰属意識が求められる
ようになりました。そのために神格化された天皇が利用されました。

そして日清、日露の戦勝で、国家への帰属意識すなわち愛国心は固ま
り、さらに「一億一心」とエスカレートして、太平洋戦争につながっ
ていきました。われわれ“国民学校世代”は、もっとも強く帰属意識
を植え付ける教育を受けたのです。

「帰属意識がなくなれば、戦争だってなくなるんじゃない?」という
言葉もありましたが、、正確には「強制された、あるいは恣意的に作
り出された、帰属意識がなくなれば、戦争だってなくなるんじゃな?」
というべきでしょう。まったく帰属意識がないというのは、社会人と
しては失格だと思います。

最近そういう若者が増えているのは、“大日本帝国”に代わる、真の
平和国家の建設、市民社会の形成といった新しい価値観を確立してこ
なかったわれわれ世代の責任もあるように思えます。
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プロフィール

Author:西羽 潔

・1933年生まれの軍国少年OB。
・メーリングリスト「戦争を語り継ごうML」主宰。
・ウェブサイト:「戦争を語り継ごう -リンク集-」
・著書:「むかし、みんな軍国少年だった」(共著)

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