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右派候補者の当落

昨日の総選挙は、予想どおり民主党の圧勝、自公の惨敗に終わりまし
た。その中で、アジア・太平洋戦争を自衛・自存のためとし、「村山
談話」「河野談話」を否定する右派候補者の当落に注目していました
が、その結果は次のとおりとなりました。

中川昭一、中山成彬、島村宜伸、西川京子、戸井田徹、中山泰秀の各
氏(自民)および西村眞悟氏(無所属・元民主)は落選、安倍晋三、
平沼赳夫、稲田朋美の各氏(自民)は当選、小池百合子、高市早苗の
両氏(自民)は比例区復活で当選。

一方大勝した民主党では、南京虐殺や「河野談話」を否定する「慰安
婦問題と南京事件の真実を検証する会」のメンバー全員が当選しまし
た。

選挙後の政界再編を期待し、「第三極」として超保守派の結集を目論
んでいた平沼グループは、結局平沼赳夫、小泉龍司、城内実の3氏の
みの当選に終わり、盟友・中川昭一氏やネトウヨ期待の星?西村眞悟
氏らの落選もあって、その目論見も民主党圧勝の渦の中で皮算用とな
ってしまったようです。

衆院選:民主圧勝 みんなの党、平沼グループは戦略見直し」(毎日、31日)

また田母神前空爆長との対談の意見広告を産経新聞全面で出した幸福
実現党も、予想どおり全員落選に終わりました。

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「はだしのゲン」米国の読者に衝撃

広島での被爆体験を基に描かれたベストセラー漫画「はだしのゲン」
全十巻の英訳版が完成しましたが、アメリカでの読者は初めて知る被
爆者の苦難に衝撃を受けているようです。教材に取り入れる高校や大
学も出てきたとか。

「『ゲンは被爆の生き証人』 米国の読者惨劇に衝撃」(東京、30日)
< ニュージャージー州で夫と保険代理業を営むメリー・キャロルさ
ん(50)は漫画を読んで、がくぜんとした。「学校では日本の一般
市民の苦しみは何一つ学んでこなかった」からだ。「われわれ米国人
は、恐るべき核の破壊力を教えられていない。ヒロシマ、ナガサキの
惨劇がまた繰り返されるかも、と思うと恐ろしい」>

映画「はだしのゲン」の英語版は、 YouTube で観ることができます。

Barefoot Gen English Edition 1of 9

太平洋戦争の歴史を振り返る

時事通信のサイトに終戦特集として、記事と写真で構成した「太平洋
戦争の歴史を振り返る」というシリーズが掲載されています。とくに
目新しい内容ではありませんが、太平洋戦争を時系列的に振り返るの
には便利かと思います。

終戦特集 ~太平洋戦争の歴史を振り返る~

漫画家による「私の八月十五日展」南京で盛況

日本の漫画家が自身の戦争体験を描いた「私の八月十五日展」が中国
・南京の南京大虐殺記念館で今月15日から始まり、連日数千人で賑わ
っています。

その模様が20日のNHKニュース「おはよう日本」で紹介されました
が、そのビデオを下記サイトでご覧になれます。
私の八月十五日展 (於:南京)」

また6日に放送のNHK「クローズアップ現代」でもこの催しのこと
が紹介されています。そのビデオも下記サイトで併せてご覧ください。
マンガ家たちの“戦争”」

主催者のサイトです。
日本漫画事務局 私の八月十五日の会

NHK「気骨の判決」を観て

去る16日放映のNHKスペシャル「気骨の判決」。生憎入院中というこ
ともあって、今日やっと録画を観ました。遅ればせながらその感想をア
ップします。

1942年にいわゆる翼賛選挙が行われ、政府主導の大政翼賛会推薦の候
補者がほとんど当選し、非推薦の候補者は露骨な選挙妨害により多く
が落選しました。

私は当時国民学校生でしたから、その選挙のことも、ましてその選挙
を無効とした裁判官がいたことも知りませんでした。しかし子供なが
らもその当時の社会の空気は感じていましたので、この裁判官の勇気
にはたいへん感銘を受けました。

このドラマでは、非推薦の候補者は戦争に協力しない非国民として一
般の人たちから非難されていました。私ももしその時選挙のことを教
えられたら、子供ながらやはり尻馬に乗っていたに違いありません。

この裁判官・吉田久は、福井市の八百屋の長男として生まれ、小学校
中退。弁護士の書生をしながら東京法学院(のちの中央大学)に学び、
高等文官試験司法科(今の司法試験)に次席合格して、大審院(今の
最高裁)判事にまで昇進しました。

順調にエリートコースを歩んだ裁判官であったら、とてもあのような
判決は下せなかったのではないでしょうか。

今の最高裁でも、時の政府に迎合するかのような判決が下ることが時
々あります。30日の国民審査には、裁判官の人物、過去の判決など、
よく見極めて投票しなければならないと改めて感じました。

田母神前空幕長、広島平和記念式典を批判

田母神前空幕長は25日、宮崎1区から立候補している無所属前職の
応援演説を行い、広島の平和記念式典について「被爆者も2世もほと
んどいない。全国からバスで集まってきた左翼ばかりだ」と批判しました。

田母神氏、広島の平和祈念式を批判『参列者は左翼ばかり』」(産経、26日)

宮崎1区に立候補している無所属前職といえば、かつて南京大虐殺は
存在しないというレポートを出した「日本の前途と歴史教育を考える議
員の会」の会長ですね。

この“妄言”は、田母神講演会のサイトに、田母神氏自身が書いています。

広島の原爆慰霊祭について
< 慰霊祭の参列者の中には広島市民も被爆者やその家族の方々もほ
とんどいないのです。それでは誰が参列しているのでしょうか。それ
は全国からバスなどで集まってきたある種の思想を持った人たちなの
です。大部分は広島の被爆とは全く関係のない人たちが参列している
のです。平和学習と称して日教組の先生方に引率された小学生や中学
生もいっぱい参列しているそうです。こういった事実はテレビや新聞
でも全く報道されません。>

この式典には、国連の総会議長、事務総長代理はじめ各国大使やマハ
ティール元マレーシア首相など、世界56カ国から代表が参加していま
す。これらの人たちも<ある種の思想を持った人たち>でしょうか?

田母神氏にとっては、自分と違う思想の人たちはすべて左翼のようで
す。今までこの種の妄言は、2チャンネルなどで匿名の意気地なしど
もがこっそりと書いていたものでした。それをおおっぴらに公言する
ことで、田母神氏が一部の人から人気を集めているのでしょう。

書評「沖縄戦 強制された『集団自決』」

去る6月に発売されました林博史著「沖縄戦 強制された『集団自決』」
(吉川弘文館)についての、各紙の書評をご紹介します。

戦争遂行のシステムに責任を問う」(朝日)
< 本書は、深刻な問題を大きな視野で冷静に論じており、説得力が
ある。住民を巻き込んだ日本の戦争はサイパンからグアム、フィリピ
ン、沖縄、満州へとつながり、絶えず住民の犠牲を伴っていたと指摘
する。そして上から下まで戦争遂行のシステムができているとき、そ
の個々の局面を取り上げてそこで個人の責任を問うことは重要ではな
い。システム全体としての責任を見なければ、沖縄で「集団自決」し
た人々の犠牲を歴史において報いることはできない、と主張している
ようである。同意できる議論である。>

孤島を恐怖で支配した軍」(中日 / 東京)
< そもそも、この「集団自決」論争を、旧軍人(原告)側は、「軍
命令はあったか、なかったか」を証明する「公式文書問題」に限定し
ようとしているが、それが間違いだと私は思う。軍が、実質的に管理
し、支配していた小さな孤島で起きた「集団自決」事件が、「軍命令」
があろうとなかろうと、軍とは無縁だと考える方が、おかしい。林氏
が言うように、日本軍がそこにいて、住民を監視し、ある場合には住
民をスパイとして処刑するという、日本軍による「恐怖の支配」が貫
徹していたことが問題なのだ。>

丹念な分析で『真相』に迫る」(琉球新報)
< 今、私たち沖縄人に最も求められているのは、なぜ「集団自決」
が起こったか、犠牲者の視点からその「真相」を究明することである。
これまで、沖縄戦研究は高水準の域にあるといわれながらも、残念な
がら「集団自決」の真相解明にまでは達しなかったように思う。しか
し、この度、やっと待望の書が刊行された。>

お読みになった方がありましたら、あなたの「書評」をお願いします。

長浜で「女性と戦争展」が人気

滋賀県長浜市の浅井歴史民俗資料館で開催中の終戦記念展が好評で、
地元をはじめ遠方からも多くの人が足を運んでいると、今日の JanJan
が伝えています。

日中戦争から太平洋戦争へと戦域が拡大する中、国民が強いられた我
慢の日常生活、とくに家族を支えた女性のつらい日々の記録が展示さ
れているとのことです。

終戦日過ぎても『女性と戦争展』人気 小さな資料館は忙しい

シベリア抑留死亡者追悼の集い

一昨日お知らせしました村山常雄さんのご活動を伝えるTVニュースは、
昨夜の「ニュース7」では他のニュースが多かったためか、放送されな
かったようです。

その際報道されるはずだった「第7回シベリア抑留死亡者追悼の集い」
についても、一般紙はほとんど報道していませんが、しんぶん赤旗の
みが伝えています。

この集いでは、全抑協会長の平塚光雄さんがあいさつ。今年3月、野党
5党などが参院に提出した「戦後強制抑留者特別措置法案」について
総選挙後の新国会ですみやかに成立するよう期待を述べました。元抑
留者らが心血を注いできたこの法案にも明るい光が見えてきたようです。

シベリア抑留者を追悼 新国会での法案成立に期待

終戦記念日の社説・コラム(続)

去る8月15日に、終戦記念日の各紙社説をご紹介しましたが、今日
の産経新聞はそのうち全国紙5紙の社説を比較しています。

「【社説検証】終戦記念日 国のかたち憂えた産経 朝日は今年も嫌
日路線

< 産経は、現下の国際情勢として具体的に、膨張し続ける中国の軍
事力に触れ、「中国海軍高官が米中で太平洋を東西に分割管理しよう
と提案したことが空想とはいえなくなる」と、日本の周辺環境の危う
さを指摘した。“次期政権”の目を開かせたいとの思いが伝わる。>
< (略)元日本兵の声の紹介にかなりの紙数を費やした朝日の社説
は、いうなれば“定番”であり、(略)戦争の残虐性や悲惨さを訴え
るのも大事なことには違いないが、それだけを強調しすぎると、日本
人に「嫌日感情」を植え付ける結果となり、日本の将来にとってけっ
してプラスとはならないだろう。>

例によって朝日が過去の日本兵の残虐行為などを強調し、自虐史観と
やから抜け出せないと批判し、一方産経は将来の国のかたちを憂いて
いるとしています。しかし終戦記念日は過去を反省し、その上に立っ
て将来を考える日ではないでしょうか ?

またこの記事はいつもながら、全国の販売部数の4割強を占めるブロ
ック紙・地方紙は対象としていません。しかしこれらブロック紙・地
方紙はほとんど全て朝日とほぼ同じような論調に立っていることを記
者も読者も認識すべきでしょう。

新たな戦争遺留品(M036)

M036
アメリカの James J Cox という方から、また新しく戦争遺留品であ
る財布の返還希望がありました。フィリピン・ルソン島のバギオ付近
で戦死した兵士が持っていたものだそうです。

財布の中身は名詞、写真2葉、手帳(「歩哨特別守則」が書かれてい
る)、50銭紙幣です。名詞には、「我喜屋 良通」「勤務先 日本郵
船株式会社パラオ支店」とありますので、元の持ち主は元日本郵船勤
務の我喜屋良通さんかと推定されます。我喜屋姓は沖縄に多いので、
沖縄の出身でしょうか。

財布の中の写真には、元陸軍兵士と思われる二人の写真が写っていま
す。

拙サイト「旧日本軍人の遺留品」の「その他」のページに、M036と
して掲載しましたので、ご覧の上、何か手がかりになるような情報が
ありましたら、ぜひお知らせください。

つくる会教科書の横浜市採択に関する社説

「『つくる会』歴史教科書、横浜市の8区で採択」でお知らせしましたよ
うに、横浜市の市立中学校の約半数で来年春から新たに、「新しい歴
史教科書をつくる会」主導で編集された歴史教科書を使うことが決まり
ました。

今日の朝日新聞の社説は、この問題について論じています。

つくる会教科書―横浜市の採択への懸念
< 教科書の採択権限は教育委員会にあるが、実際に使うのは教師と
生徒だ。現場の声を反映した審議会の答申が、どこかで自由社か否か
の二者択一のようになってしまった。>

村山常雄さんのご活動がNHKニュースで

シベリア抑留中に死亡した旧日本兵ら4万6300人分の名前を収めた
「ソ連抑留中死亡者名簿」をデータベース化されました村山常雄さん
のご活動が、明23日夜のNHK「ニュース7」で紹介されます。

19時からの30分のうち、後半の時間帯に放映されるようですから、ご
覧ください。

「私の八月十五日」に新規投稿追加

「私の八月十五日」に新しく次の2編の投稿がありました。お読みく
ださい。

「8月15日は大漁だった!」 廣田年亮 ( 当時:国民学校3年 )
終戦の日」 荒武千恵子 ( 当時:高等女学校3年 )

なお荒武千恵子さんは、若い世代に戦争体験を伝えようと最近ブログを
開設した79歳の女性として、今週号の「AERA」に紹介されています。

その荒武さんから「私の十二月八日」にもご投稿いただきましたので、併
せてお読みください。

日米開戦の日」荒武千恵子 (当時:国民学校5年生)

ある靖国ガイドの8.15靖国ウォッチング

ある若手の靖国ガイドが、ブログに8月15日の靖国ウォッチングを書いています。ご一読ください。

ガイド番外編 8月15日の靖国神社ウォッチング

日中共同研究「南京大虐殺などは歴史的事実」と近く報告

今日の人民網日本語版によりますと、日中政府が共同で組織した日中
共同歴史研究委員会が3年間にわたる努力を経て、来月にも日本の中
国侵略および南京大虐殺などは歴史的事実に帰属すると報告するとの
ことです。

ただし現在でも日中の間では南京大虐殺の死者数およびその他一連の
詳細については依然論議が続いているそうです。

中日共同研究『南京大虐殺など中国侵略は歴史的事実』」

8.15靖国での右翼とカナダ人のトラブル

去る8月15日の靖国神社で、田母神前空幕長の演説中「ドイツなら憲法違反」と意見を言ったカナダ人と右翼との間にトラブルがあり、結局そのカナダ人は警察に拘留され、謝罪文を書かされました。

その一部始終の映像がチャンネル桜によりYouTubeで公開されています。チャンネル桜は「してやったり」と得々とコメントしていますが、「ただ質問しただけの外国人に対して内容が気に入らないという理由 で囲んで恫喝し、バッグを掴み、追いかけ続ける。しかも右翼が警察に頼る滑稽。警察署で謝罪文を書かせた行為は脅迫」といったコメントも書かれています。

「【國神社】8.15 ピエール・パリゾ騒動の顛末」

戦争を語り継ごうML

「失礼ですがMLって何ですか??」というコメントをいただきました。説明不足で申し訳ありません。

MLというのはいわゆる「メーリング・リスト」のことですが、ここでいう場合は「戦争を語り継ごうML」の事を指しています。

このブログの記事は、主としてメーリングリスト「戦争を語り継ごうML」へ投稿したものです。このメーリングリストは、世代間の交流を通じて戦争を正しく語り継いでいく場として、設けたもので、10代から80代まで、多数の人が参加しています。

このブログの記事について、もっといろいろな意見を聞きたい、もっと論議したいという方は、ぜひ参加してください。参加を希望される方は、「戦争を語り継ごうML」をクリックしてください。

新しい追悼施設に関する社説(続)

新しい国立追悼施設について、今日は朝日が社説で採りあげ、総選挙
を機に議論を深め、今度こそ実現させてもらいたいと書いています。

09総選挙・追悼施設―今度こそ実現させよ
< どんな人でも自然な気持ちで戦争で亡くなった人々を追悼できる。
そんな施設が日本にないのは残念なことである。民主党などが問題を
打開しようと声をあげたことを歓迎したい。>

東京裁判と市ケ谷記念館(小堀桂一郎)

今日の産経新聞の「正論」8月15日シリーズには、今までの若手の評
論家に代わり、東京大学名誉教授の小堀桂一郎氏が、相変わらずの古
色蒼然たる“旧仮名遣ひ”で登場しています。

< 所謂(いわゆる)自虐史観の発生源である東京裁判史観の克服と
いふ思想闘争にも近年とみに深化と成熟の相が窺(うかが)はれ、特
に、それに対する真向からの反措定(はんそてい)である『パル判決
書』といふ難解な高度の専門書についての研究と懇切な紹介が普及し
始めたことにより、東京裁判史観それ自体の批判的研究はもはや「終
了した」、片づいたと見做(みな)されるまでの事態になつた。これ
は素直に喜んでよい成果である。>

と書いてしますが、 パル判事の言動を<情>でなく<知>で分析す
れば、また違った結論が出るのではないでしょうか ?

そして東京裁判を伝える施設として、防衛省の構内の「市ケ谷記念館」
について、

< それだけに、この記念館を、旧陸軍の中枢施設に対する単なる懐
古的記念物としてではなく、「極東国際軍事裁判記念館」として、市
民向の開放的歴史教育施設にふさはしい内容の充実に配慮を働かせて
くれぬものかと痛感する。>

と述べています。それには異存はありませんが、遊就館のような<情
>に溢れたものでなく、あくまで史実に忠実なものであってほしいも
のです。

「『8月15日』を思う 東京大学名誉教授・小堀桂一郎」


8月15日の靖国神社と千鳥ヶ淵墓苑

今日の JanJan に、8月15日に靖国神社と千鳥ヶ淵戦没者墓苑を訪ね
た感想が掲載されています。

< 同行した、僕の連れ合いと、
 「先に靖国神社へ行って、それからこっちへ来たのは正解だったね」
全く同感して笑った。もしも順番が逆だったら、清らかな心で鎮魂慰
霊どころか、さぞかし毒された気分となり、落胆の思いを胸に家路に
就くこととなっただろうから。これからは、終戦の日に参拝するなら
「千鳥ヶ淵戦没者墓苑のほうが良い」と、強く納得した。>

<今回、8月15日の靖国神社を初めて体験し、この場所は、ひとつ
の『カルト宗教』にとっては最重要の聖地であるかも知れないが、僕
ら一般の国民市民が、戦争で亡くなった人たちへ思いを馳せ、数多の
魂の安らかなることを、静かな気持ちで祈る場所としては、ちっとも
相応しくないことを如実に感じた。>

8月15日の靖国神社に思う 精神的教化の象徴的役割を担って
きた過去に目をつぶってはならない


日章旗返還、日米双方の元兵士が面会へ

F086
ちょうど1年前にご協力をお願いしました戦争遺留品(F086)の日章
旗の元の持ち主が、厚生労働省の調査で判明し、去る6月26日、同省
を通じご本人に返還されました。

元の持ち主は、静岡県御殿場市に住む木下伊三男さん(87)。木下さ
んは、東京で銀行員をしていた1944年2月に応召し、同年8月フィリピ
ン・ミンダナオ島に派遣されました。

戦争が終わった45年9月、木下さんは米軍に投降するべく、いかだで
川を下りましたが、激流の中で荷物を持ち続けることができず、途中
で重病の戦友とともに日章旗を残しました。

一方この旗を拾った元米兵は、アメリカ・ミシガン州モンロー市に住
むケネス・バッキンガムさん(86)。60年以上もこの旗を保管してい
ましたが、この際お返ししたいと、在米の私の友人に頼んできたもの
です。

今まで50件以上の戦争遺留品をお返ししてきましたが、日米双方の当
事者の元兵士が共にご健在であったというのは初めてで、まことに珍
しく、喜ばしいことです。

木下さんはぜひバッキンガムさんに会いたいと、早速9月初めに、夫
人と孫娘を伴って訪米されることになりました。一枚の日章旗が縁と
なって、かつて砲火を交えた日米双方の兵士が、64年の年月を経て合
いまみえることになろうとは、まったく思いもかけないことでした。

その経緯については、日米双方の地元紙で報道されています。
日刊静岡、毎日新聞静岡版
MonroeNews

新しい追悼施設に関する社説

鳩山民主党代表の発言以来、新しい国立追悼施設に関する議論がまた
再燃しています。この問題を採りあげた今日の各紙の社説をご紹介し
ます。

国立追悼施設 今度は議論途切らすな」(毎日)
< しかし、国民や外国の人々がわだかまりなく訪れ、追悼できる場
をどう作るかは、いずれ結論を出さなくてはならない問題だ。衆院選
の結果がどうあろうと、今の千鳥ケ淵戦没者墓苑の拡充案も含め、や
はり新たな追悼施設の検討を政界全体で再び始める時期ではないか。
今度は議論を途切らせないことだ。>

8月15日の靖国 代替施設では慰霊できぬ」(産経)
< 日本の戦没者慰霊の中心施設は靖国神社であり、鳩山氏らが構想
する国立追悼施設はそれを形骸(けいがい)化するものだからだ。>

追悼のあり方 静かな祈りの場を望む」(北海道)
< この8月、戦後の日本にふさわしい追悼のあり方をめぐる議論を、
一歩でも前に進めてほしい。>

産経は<日本の戦没者慰霊の中心施設は靖国神社>と書いていま
すが、これは正しくは「日本の靖国教信者の…」と書くべきでしょう。特
定の宗教法人が“国民全体”の追悼施設になるはずはありません。

先にご紹介しましたように、今日の産経紙で阿比留記者が<宗教性
がなく「魂」の存在しない追悼施設がどれだけ国民の心を慰め、誰が
喜んでそこに行くというのだろうか。>と書いていますが、彼は沖縄の
「平和の礎」に行ったことがあるのでしょうか? その前で涙を流す遺
族を見たことはないのでしょうか?

「平和の礎」には連日多くの人が訪れています。天皇や当時のクリン
トン米大統領も訪問しました。無宗教であるからこそ、国内外のすべ
ての人がわだかまりなく、追悼の意を捧げることができるのです。

また戦死者の「魂」は靖国でなく、故郷の墓に、あるいは戦没した地
や海に眠っていると信じる遺族も多いのです。そいう人たちも、新し
い追悼施設ができれば訪問されることでしょう。

靖国参拝、国立追悼施設をめぐる各紙記事

靖国参拝、国立追悼施設をめぐる今朝の各紙記事をご紹介します。

「鳩山・民主代表:東アジア共同体構想、「脱靖国」図る--国立追
悼施設検討
」(毎日)
< 首相就任後は靖国神社に参拝しない考えを示す民主党の鳩山由紀
夫代表が、新たな国立追悼施設の設置を検討する方針を打ち出してい
る。靖国参拝でナショナリズムを高揚させて保守層の支持を得ようと
することもあった自民党政権から、「脱ナショナリズム」への転換を
目指す鳩山氏の「東アジア共同体構想」が鮮明になった形だ。>

靖国参拝の憲法解釈を削除、民主政策集 政権交代にらみ」(朝日)
< 首相の靖国神社参拝に反対する民主党が、その理由に掲げてきた
「憲法の政教分離原則への抵触」を、鳩山代表ら執行部の判断で09
年版政策集から削除していたことがわかった。>

古くて新しい追悼施設構想 『鎮魂を風化させるのか』」(産経)
< とはいえ、宗教性がなく「魂」の存在しない追悼施設がどれだけ
国民の心を慰め、誰が喜んでそこに行くというのだろうか。>

海軍兵学校のフクロウ

今日に日経新聞のコラム「春秋」は、的確な判断力がないため無謀な
戦争に突入したと、兵学校出身の海軍軍人を批判しています。筆者も
NHK番組「日本海軍 400時間の証言」を観たのでしょうか。

<▼そんな恵まれた教育で鍛えられた人材が軍の要職を占めていたに
もかかわらず、無謀な戦争に突入した。フクロウが象徴する知性とは
知識が豊かなだけでなく、的確に判断する力も含まれるはずだ。講堂
の彫刻もさぞ無念だったのではないか。リーダーが情報や組織を掌握
できないときの怖さを今更ながら感じる。>
http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/20090815AS1K1500115082009.html

「ブリッジ・フォー・ピース」イベントのリポート

今日の日刊ベリタに、朝日新聞の社説に関連して、先日の「ブリッジ
・フォー・ピース」のイベントに参加したレポートと感想が掲載され
ています。

「戦後世代にとっての戦争と平和 64回目の終戦記念日を迎えて 
安原和雄


学童疎開はどうして決まったか

今日の毎日新聞大阪版夕刊で、MLメンバーの上田博章さんがお父上
のことを語っておられます。

お父上の上田昌雄元少将は陸軍省防衛課長だった1944年3月、空襲に
備えて学童疎開要綱を立案されました。東条首相兼陸相に一蹴されまし
たが、その後戦況の悪化に伴い、結局実施命令が下ったとのことです。

終戦記念日:終戦64年 残酷でも命救った疎開 東条に進言、少
将長男思い出


終戦記念日の各政党の声明、談話

終戦記念日にあたっての各政党の声明、談話をご紹介します。

自由民主党 
http://www.jimin.jp/jimin/hatsugen/hatsugen-231.html

民主党
http://www.dpj.or.jp/news/?num=16837

日本共産党
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik09/2009-08-15/2009081502_03_1.html

公明党
http://www.komei.or.jp/news/2009/0815/15322.html

社民党
http://www5.sdp.or.jp/comment/2009/dannwa090815.htm

 

終戦記念日の社説・コラム

終戦記念日の主要各紙の社説・コラムをご紹介します。

このうち朝日の社説は、MLのお仲間である神直子さんの活動のこと
に紙面の多くを割いています。こういう若い世代の「戦争を語り継
ごう」活動が大きく採りあげられるのは、たいへん嬉しく、心強い限
りです。

「あの戦争の記憶―世代を超え、橋を架ける」(朝日)
< 戦場の現実を踏まえない議論を、政治の場で横行させてはならな
い。
  遠くない将来、あの戦争の体験者はいなくなる。それからも、私た
ちは「戦後」の時間を刻み続けていく。>
http://www.asahi.com/paper/editorial.html

「終戦の日 追悼めぐる論議を深めよ」(読売)
<  国のために尊い命を犠牲にした人々の追悼のあり方について、改
めて国民的な議論を深め、結論を導き出す時期に来ているのではない
だろうか。>
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20090814-OYT1T01063.htm

「悲劇を繰り返さぬ決意を新たにしよう 」(日経)
< 無謀な戦争で国中が焼け野が原になった。だが、そこから不屈の
精神で経済復興を成し遂げた日本だからこそ、国際社会で果たすこと
ができる役割があるはずだ。世界的な軍縮や地域紛争の抑止といった
平和構築のための活動への取り組みはまだまだ不十分である。>
http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/index20090814AS1K1100113082009.html

「終戦記念日 国家の心棒、立て直す時 鎮魂の日に思う難局の打開」
(産経)
< 気付くべきは、同じ日本丸に乗り、運命を共にしているというこ
とだ。国家と国民の一体感を取り戻すことが、この国を救う。>
http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/090815/acd0908150252001-n1.htm

「終戦の日に考える 九条とビルマの竪琴」(中日 / 東京)
< 国が滅びた昭和の戦争で三百十万人の日本人が命を失いました。
その一人ひとりへの鎮魂、悔恨や懺悔(ざんげ)、謝罪と贖罪(しょ
くざい)の念が込められての憲法九条。その平和主義が戦後日本の国
是となり、アジア諸国への約束となったのは当然の国民の合意でした。
人口の四分の三が戦後生まれとなった今もこれからも、引き継がれる
べき忘れてはならない歴史です。>
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2009081502000086.html

「終戦記念日 平和の道を踏み固めたい」(北海道)
<  憲法の平和理念は惨禍を招いた戦争の反省から生まれた。その精
神に立ち、唯一の被爆国の国民として核廃絶や非戦のため世界に連帯
を呼びかけるのは大きな意味がある。>
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/editorial/182838.html

「終戦64年/非戦の志、内向の時代こそ」(河北新報)
< 窮状は人を内向きにさせるが、窮状から目をそらさせるために国
の外に危機をつくる愚行への歯止めにはなる。その視点を非戦の志の
原点と考えたい。>
http://www.kahoku.co.jp/shasetsu/2009/08/20090815s01.htm

「終戦記念日/戦後日本の原点を忘れるな」(神戸)
<忘れないこと、伝えること。戦後日本が揺れるなかで迎えた終戦の
日に、あらためてその大切さを認識したい。>
http://www.kobe-np.co.jp/shasetsu/0002236463.shtml 

「終戦の日 語り継ぐ重みは増した」(中国)
<  かつては安全保障をめぐる議論の根底には「戦争の教訓」があっ
た。自衛隊を海外に派遣していいか。米軍にどこまで協力するのか。
自らの従軍体験を踏まえ、歯止めになろうとする政治家は与党側にも
いた。今は与野党を問わず、机の上だけで戦争を語っているようにも
見える。>
http://www.chugoku-np.co.jp/Syasetu/Sh200908150098.html

「64回目の『終戦の日』 体験を受け継いでいくために」(西日本)
< 戦後生まれが総人口の4分の3を超えた日本。この夏も、戦争体
験を風化させないために、各地でさまざまな取り組みが続いている。
(中略)
  それら地道な活動と試行錯誤の中から、戦後世代の「継承」のかた
ちとあすへの展望も開けてくるはずである。>
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/115477

<[終戦記念日]歴史に学ぶ非戦の決意>(沖縄タイムス)
< まずは過去を知ること、と名護市出身の若手役者、大城若菜さん
(27)は侵略に加担していく狂気をテーマに一人芝居をつくり、演
じました。「原因を知りたい」と書物をあさったそうです。
  狂気はあるきっかけで表出する恐れがあり、過去から目を背けず、
流されず、時代と向き合う必要があります。>
http://www.okinawatimes.co.jp/news/2009-08-15-M_1-005-1_001.html


「天声人語」(朝日)
http://www.asahi.com/paper/column.html

「余録」(毎日)
http://mainichi.jp/select/opinion/yoroku/index.html?link_id=OE001

「春秋」(日経)
http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/20090814AS1K1400514082009.html

「産経抄」(産経)
http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/090815/acd0908150251000-n1.htm

「中日春秋」(中日)
http://www.chunichi.co.jp/article/column/syunju/CK2009081502000041.html

「卓上四季」(北海道)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/fourseasons/182839.html

「河北春秋」(河北新報)
http://www.kahoku.co.jp/column/syunju/20090815_01.htm

「正平調」(神戸)
http://www.kobe-np.co.jp/seihei/0002236431.shtml

「天風録」(中国)
http://www.chugoku-np.co.jp/Tenpu/Te200908150099.html

「春秋」(西日本)
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/115475

 

8.15靖国参拝をめぐって 朝日と産経

今日の終戦記念日は、首相の靖国参拝をめぐる小泉政権時代の騒々し
さもなく、総選挙の争点にもなっていないが、問題は解決していない、
と今朝の朝日新聞は書いています。

総選挙の夏、静かな『靖国』 問題決着は見えぬまま

そうした風潮を憂い、閣僚や多くの議員は「中韓との軋轢は避けたい」
と靖国から遠ざかり追悼の心はかすんできた、と述べているのは、今
朝の産経新聞の記事です。

「【争点再考 ’09衆院選】(上)靖国参拝 かすむ追悼の心

今年も今日、天皇、三権の長、遺族が出席して全国戦没者追悼式が行
われます。はたして追悼の心はかすんできているのでしょうか?

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プロフィール

Author:西羽 潔

・1933年生まれの軍国少年OB。
・メーリングリスト「戦争を語り継ごうML」主宰。
・ウェブサイト:「戦争を語り継ごう -リンク集-」
・著書:「むかし、みんな軍国少年だった」(共著)

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