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戦前・戦後の児童向け歴史書

昨日ご紹介しました児童書デジタル・ライブラリーから、次の2冊の
本を採りあげ、戦争中と戦争直後とで児童向けの歴史書がいかに変わ
ったかをみてみましょう。

(1)「日本国史 : 童話 / 水谷まさる∥著 ; 大石哲路∥絵 . -- 金
の星社 , 昭和15」
(2)「日本のあゆみ / 樋口清之∥著 . -- 文人社 , 昭和24」
http://kodomo4.kodomo.go.jp/web/ippangz/cgi-bin/KJN.pl

(1)では、日本の歴史は伊邪那岐命(いざなぎのみこと)、伊邪那
美命 ( いざなみのみこと ) の神話の世界から始まっています。

これは童話の本ですが、われわれが習った教科書でも同様で、それに
よって天皇家は天照大神(あまてらすおおみかみ)から万世一系で続
く神様の子孫であり、天皇(昭和天皇)は“現人神”(あらひとがみ)
と、皇国史観を叩き込まれたのです。

一方(2)は、人類の発生から説き始め、日本の歴史も、石器時代、
縄文・弥生時代から始まり、人々の生活の発展の観点から書いていま
す。それはそれまでの昔話的な歴史の対極にある科学としての歴史で
す。

(1)のような本を通じて、わたしたち戦時中の子供は「日本は神国」
「天皇陛下は神様」という不条理な教えを信じ込まされていましたが、
心の底では何かおかしいなと気持ちも否定できませんでした。

それがあの8月15日の神様の声を聞き、そして間もなく行われた天皇
の「人間宣言」ですっかり目からうろこが落ちたのです。そして(2)
のような本を読んで、初めて日本の正しい歴史を知り、新しい世界が
開けた思いをしたのです。

最近他のMLで、田母神論文を高く評価する、ある80歳代の人から、
「今の60, 70歳代は、半世紀以上昔に占領軍の言論統制によって押し
付けられてきた東京裁判史観(全て日本が悪いと言う)に洗脳されて
しまった」と批判されたことがあります。

しかしわれわれ(少なくとも私)が、新しい歴史の見方を学んだのは、
決して“マッカーサーによる洗脳”などではなくて、余りにも非科学
的な天皇教によるマインドコントロールの反動からなのです。


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加藤周一氏と戦争

去る5日、評論家の加藤周一氏が89歳でお亡くなりになりました。昨
日の毎日新聞夕刊のコラム「話題」と今日の朝日新聞のコラム「天声
人語」は、同氏を悼む言葉を掲載しています。

それによりますと、加藤氏は10歳代前半、すなわち満州事変のころか
らすでに日本の軍国主義に疑いを持っておられたそうです。そしてあ
の12月8日には、「勝ち目はないですね」と吐き捨てるように語り、8
月15日には、「もし生きるよろこびがあるとすれば、これからそれを
知るだろう」と思ったとのことです。

話題 加藤周一さん死去:国際的な知識人 『九条の会』一貫した
主張

天声人語

謹んでご冥福をお祈りいたします。

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プロフィール

Author:西羽 潔

・1933年生まれの軍国少年OB。
・メーリングリスト「戦争を語り継ごうML」主宰。
・ウェブサイト:「戦争を語り継ごう -リンク集-」
・著書:「むかし、みんな軍国少年だった」(共著)

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