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「軍艦マーチ」とニヒリズム

皆さんは、「軍艦マーチ」と聞いて、どういうイメージを持たれるで
しょうか? 軍国少年だった私は、当時ニュース映画で観た、波を蹴
立て、軍艦旗をひらめかせて進むわが帝国海軍の連合艦隊の勇姿や
「守るも攻めるもくろがねのォ~♪」と歌いながら遊んだ戦争ゴッコ
などが頭に浮かんできます。

文芸批評家の新保祐司氏(1953年生まれ)は、今日の産経新聞のコラ
ム「正論」に、<私のような戦後世代にとって、この曲はパチンコと
ともに記憶されるようなものになってしまった>と書いています。

そして、<佐世保で100年前に戦艦三笠の上で鳴った「軍艦マーチ」
は、先の戦争中にさかんに演奏され、この行進曲の下に多くの日本人
が戦った。そういう意義深い音楽を、敗戦後の日本人が娯楽の場でか
けて聞いたということ、私はここに戦後の日本に巣くう敗戦からの一
種のニヒリズムを感じるのである。>と述べています。

当時の日本人が、敗戦からくる虚脱状態の中で、いわばやけくそにな
って、「軍艦マーチ」の曲に乗って、パチンコ玉を弾いていたという
ことでしょう。しかし私には、過去の軍国主義の権威も地に落ちて、
新しい平和の時代が来たことを奏でる行進曲のようにも聞こえました。

そして新保氏は、次のように書いています。

<戦後レジームからの脱却ということも、まずこの「軍艦マーチ」の
戦後の取り扱いに見られるようなニヒリズムの超克が前提であろう。
戦後的ニヒリズムが浸透した精神で、憲法改正や教育再生を検討して
も真の「内発的な」改正や再生にはならない。>

私にとっての戦後レジームとは、戦争の反省から生まれた新しい民主
主義国家、二度と戦争しない平和国家でしたが、新保氏や安倍首相の
言うそれは、敗戦による負け犬根性から生まれた体制のようです。

そして彼らが“戦後ニヒリズム”を超克して目指す「美しい日本」と
は、栄光に輝く「大日本帝国」的なものの再建にあるように思えます。

世代によって、人によって、「軍艦マーチ」のイメージもまたいろい
ろのようです。各世代の皆さんのご意見をお聞かせください。


【正論】「敗戦からのニヒリズムの超克を」(文芸批評家、都留文科
大学教授 新保祐司 )
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英国機密文書に昭和天皇の日中戦争感

今日の毎日新聞ウェブ版によりますと、昭和天皇の肉声などを記録し
た英国政府の機密文書が見つかり、その中で昭和天皇が日中戦争が勃
発した頃、「その方向(中国を敵ではなく友人とする)に、すべて
の努力を傾けなければならない」と語ったことが記されているとのこ
とです。

昭和天皇:英国機密文書に“肉声”『日中事変で深い懸念』」

なおこれらの機密文書の一部は、明日発売の下記の本に掲載されてい
るそうです。

徳本栄一郎著 「英国機密ファイルの昭和天皇」(新潮社)

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プロフィール

Author:西羽 潔

・1933年生まれの軍国少年OB。
・メーリングリスト「戦争を語り継ごうML」主宰。
・ウェブサイト:「戦争を語り継ごう -リンク集-」
・著書:「むかし、みんな軍国少年だった」(共著)

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