スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

安倍首相の“謝罪”、韓国紙が批判

ご承知のように、安倍首相は今回の訪米で従軍慰安婦問題についてブ
ッシュ大統領に謝罪し、大統領はそれを受け入れましたが、今日の韓
国・朝鮮日報は、「日本の首相はなぜ慰安婦の人々ではなく米国の大
統領に謝罪し、米国大統領は何の資格があってその謝罪を受け入れる
というのか」と、痛烈に批判しています。

頭がおかしい安倍首相、話にならないブッシュ大統領
スポンサーサイト

昭和の日

今日は初めての「昭和の日」だそうです。私の短い人生の中で、この
日は「天長節」「天皇誕生日」「みどりの日」「昭和の日」と、4回
も名前が変わってきました。

この日にあたって、今朝のいくつかの新聞が、社説やコラムで「昭和
の日」を採りあげています。反省、懐古、美化、いろいろの意見があ
りますが、栄光の時代として、「誇りと自信を取り返す」ために祝お
うという気にはとてもなれません。

昭和の日―光と影に思いを致そう」(朝日・社説)
< 昭和は光と影に分かれた時代である。戦後は復興と繁栄の明るい
色調が目立つ。その豊かさが多くの犠牲の上に築かれたことを忘れる
わけにいかない。>

昭和の日 激動の時代に思いを寄せたい」(読売・社説)
< こうしたブームの背景には、貧しくとも人々が助け合い、希望を
持って生きていた時代への共感もあるのだろう。>

昭和の日 意義をかみしめ祝いたい 」(産経・主張)
< 「昭和の日」には、直近である昭和の歴史を虚心坦懐(たんかい)
に見つめ直すことで将来に向け、国民が誇りと自信を取り返すことが
できるようにとの願いが込められているのである。>

「『昭和の日』の自戒」(毎日・余録)
<今さらながら昭和は人類史のほとんどあらゆる経験が凝縮された時
代に思える。その何に注目し、そこから何を学ぶかは人の世界観を大
きく左右するが、それは私たちマスコミ、ジャーナリズムにもいえる


昭和の日」(北海道・卓上四季)
<国民の祝日は年に十五日ある。あまり意識されないが、半分以上が
実は皇室の祭祀(さいし)などにちなむ戦前の国家祭日の名残を引き
ずっている>

卜部侍従日記が明かした真実(立花隆)

一昨日、昭和天皇の側近であった卜部亮吾侍従の日記が公開され、反
響を呼びましたが、これと先に文芸春秋4月号に掲載された小倉庫次
侍従の日記と併せて、評論家の立花隆氏が感想を「メディア ソシオ
- ポリティクス」 に書いていますので、ご紹介します。

「“ A 級戦犯合祀が御意に召さず” 卜部侍従日記が明かした真実」

「従軍手帖」 六十年後に届いた伝言

在米のある日本人から、戦争遺留品に関する情報が寄せられました。
ネットオークションで見つけ、これだけはぜひ手に入れたいと競り落
とした「従軍手帖」です。

これにはサイパン島で玉砕した(と思われる)旧軍人が、壕中で書い
た手記が記されていました。たいへん貴重な資料なので、ぜひ多くの
日本人に読んでもらいたいと、ブログで公開されています。

ただ残念ですが、手帖には本人の氏名が記載されていません。そこで
心当たりの情報を求めるため、「旧日本軍人の遺留品」に掲載しまし
た。また「戦争を語り継ごう -リンク集-」にも掲載しましたので、
ぜひご覧ください。

「『従軍手帖』六十年後に届いた伝言
サイパン島で玉砕した兵士が、最後に壕中で従軍手帖に書いた、遺
書ともいうべき手記

ブログでは少し読みにくいので、手記の全文を、以下引用します。

全文を表示 »

慰安婦問題についての旧日本軍兵士の証言

一作25日、参議院議員会館で慰安婦問題について『旧日本軍兵士に聞
く』院内集会(主催:『日本軍「慰安婦」問題行動ネットワーク』)
が開かれ、二人の元日本軍兵士が証言したと、今日のインターネット
新聞JANJANが伝えています。

恥ずかしい国 日本 元兵士証言~安倍首相訪米を前に

西尾幹二氏の安倍批判

昨日ご紹介しました西村真吾一氏のように、右派の中には、最近の
安倍首相の姿勢に「期待はずれ」と批判する向きが多いようですが、
今朝の産経新聞のコラム「正論」でも、右派の論客・西尾幹二氏が、
安倍首相を「事なかれ主義」と厳しく批判しています。

< 安倍晋三氏は村山談話、河野談話を踏襲し、東京裁判での祖父の
戦争責任を謝り、自らの靖国参拝をはぐらかし、核と拉致で米国には
しごをはずされたのにブッシュ大統領に抗議の声ひとつ上げられず、
皇室問題も忘れたみたいで、中国とは事前密約ができていたような見
えすいた大芝居が打たれている。これらが加藤、山崎、福田3氏の誰
かがやったのであれば、日本国内の保守の声は一つにまとまり、非難
の大合唱となったであろう。

 3氏のようなリベラル派が保守の感情を抑えにかかればかえって火が
つく。国家主義者の仮面を被った人であったからこそ、ここ10年高ま
ってきた日本のナショナリズムの感情を押し殺せた。安倍氏が総理の座
についてからまぎれもなく歴史教科書(慰安婦、南京)、靖国、拉致の
問題で集中した熱い感情は足踏みし、そらされている。安倍氏の登場が
保守つぶしの巧妙な目くらましとなっているからである。>

評論家・西尾幹二 慰安婦問題謝罪は安倍政権に致命傷

西尾氏の悲憤慷慨にもかかわらず、訪米したばかりの安倍首相の第一
声は、慰安婦問題の謝罪のようです。

安倍首相、慰安婦問題で『申し訳ない気持ちでいっぱい』」(産経、
27日)

歴史認識に関する政府答弁書

先に西村真吾代議士(無所属)は政府に対し、「歪曲された歴史的事
実の是正に関する質問主意書」を提出しましたが、それに対する政府
の答弁が24日にありました。

その全文が西村氏のウェブサイトに記載されていますが、西村氏は政
府答弁について、次のようにコメントしています。

< もう言われっぱなしでは、駄目だ。安倍内閣よ立ちあがれ!
と、反論の切っ掛けになれかしと上記の質問主意書を提出したのだが、
回答はこの通りであった。無念である。>

歪曲された歴史的事実の是正

A 級戦犯合祀「御意に召さず」 元侍従日記公表

今朝の朝日新聞は、1面トップで大きく、昭和天皇の側近・故卜部元
侍従の日記を紹介しています。その中で、昭和天皇の靖国神社参拝取
りやめの理由について次のように記述されています。

< 最後となった天皇の記者会見から数日後の88年4月28日。
「お召しがあったので吹上へ 長官拝謁(はいえつ)のあと出たら靖
国の戦犯合祀と中国の批判・奥野発言のこと」。「靖国」以降の文章
には赤線が引かれている。

 昭和天皇が靖国神社のA級戦犯合祀に不快感を吐露したとみられる
富田朝彦宮内庁長官(当時)のメモも同じ日付。天皇は富田長官と前後
して卜部侍従にも戦犯合祀問題を語っていたことになる。そして、卜部
侍従は亡くなる直前、「靖国神社の御参拝をお取りやめになった経緯 
直接的にはA級戦犯合祀が御意に召さず」(01年7月31日)と記している。>

逝く昭和と天皇、克明に 卜部侍従32年間の日記刊行へ

慰安婦強制示す新たな資料

去る17日外国特派員協会で、戦争責任資料センターが従軍慰安婦の徴
用に軍の関与があったことを示す資料が、東京裁判の証拠書類などか
ら見つかったと公表しました。

その記者会見の録画がビデオニュース・ドットコムで見られます。
市民団体が慰安婦の軍の関与を示す資料を公表

また当日配布された資料(英文)は次のとおりです。
Latest research on Japan's military sexual slavery
("comfort women")

南紀での戦争

1週間ほど南紀の温泉へ湯治に行っていましたので、ご無沙汰しまし
た。

潮岬に近い、すさみ町の高台に建つホテルの露天風呂で、太平洋を一
望するすばらしい景観を独り占めしていましたら、一人の老人が入っ
てきて、次のように話しかけてきました。

「この沖で、日本の輸送船がアメリカの潜水艦に撃沈されたのを、子
どものころ見ましたよ。ものすごい音がしました。当時は紀伊半島沖
で何隻も輸送船がやられました」

こんな本土のほんの目の前の制海権も米軍に奪われていたのかと、改
めて驚きました。

話を聞けば、私より少し年長で、14歳の時特攻隊になるべく予科練を
志願されたそうです。そして多くの同期生が、特攻機や人間魚雷・回
天で戦死されたが、運よく終戦で命が助かったとのことです。

そしてこの付近での戦争について、次のような話も聞きました。

●大阪の空襲で被弾したB29が潮岬に墜落した。乗員は落下傘で降下
したが、住民たちが棒などで殴って捕まえ、憲兵隊に引き渡した。

●アメリカの艦隊からの艦砲射撃もあった。艦砲射撃は空襲よりも恐
ろしく、後に海軍で聞いた話によると、爆撃機500機による空襲に
匹敵するとのこと。

彼は戦後まもなく渡米し、もう53年もロスアンゼルスで造園業を営ん
でおられるとのこと、今回は15年ぶりの帰国だそうで、すっかり変わ
った故郷に驚いておられました。

アメリカのヤングたちに、14, 5歳で特攻隊員になった話をしても、
とても信じてくれない、戦争も遠くなって、語り継ぐのは難しくなっ
たとも言っておられました。

そして、国と国がどうして仲よくなれないのか、アメリカも、日本も、
その他の国々も、膨大な軍事費を社会福祉に廻すべきだと、語ってお
られたのが印象的でした。

東京裁判の資料の中に、慰安婦強制示す証拠

既報のとおり、従軍慰安婦軍問題について軍が関与した「強制性」を
裏付ける資料がこのほどオランダで発見されましたが、今朝の朝日新
聞も、東京裁判に提出された各国検察団の証拠資料の中から、占領支
配したアジアの女性が日本軍に強制的に慰安婦にされたことを示す尋
問調書などが見つかったと報じています。

慰安婦強制示す調書、東京裁判に各国検察提出

沖縄戦の集団自決と大江氏裁判 (秦郁彦)

今日の産経新聞の「正論」で、現代史家の秦郁彦氏が、沖縄の渡嘉敷
島や座間味島での集団自決に関し、当時の守備隊長の命令はなかった
として、作家の大江健三郎氏を批判する主張を述べています。

現代史家・秦郁彦 沖縄戦の集団自決と大江氏裁判

慰安婦強制連行を裏付ける文書、オランダで発見

12日付の中日新聞朝刊と、同日の韓国・中央日報はそれぞれ、従軍慰
安婦軍問題について軍が関与した「強制性」を裏付ける資料がオラン
ダで発見されたと、報じています。

軍指示で慰安所開設 『靖国合祀』の経営者、占領下インドネシア
」(中日)
<日本占領下のインドネシアで民間の慰安所を経営していた日本人男
性に靖国神社への合祀(ごうし)が認められていた問題で、同慰安所
の開設が軍の指示によるものだったとオランダ軍による戦犯裁判の判
決文に記されていることが十一日、明らかになった。憲兵によって逮
捕、監禁された女性の証言も記載されており軍が関与した「強制性」
を示す資料ともなっている。>

慰安婦強制動員を裏付ける文書…ソウル大鄭教授チームが発見
(中央日報)
< この報告書は「日本の特別海軍憲兵隊が路上の女性を連れて行き、
強制的に身体検査をさせた後、慰安所に入れた」「慰安所は厳格に統
制・隔離された」など、日本軍の蛮行が書かれている。>

米議会調査局、慰安婦問題の報告書

今日の産経新聞は、次のように報じています。

< 米国議会調査局は日本の慰安婦問題に関する決議案に関連して議
員向けの調査報告書をこのほど作成した。同報告書は安倍晋三首相の
一連の言明を「矛盾」と批判しながらも、焦点の「軍による女性の強
制徴用」については軍や政府が全体としてそうした政策をとってはい
なかったことを認める見解を明らかにした。>

「『組織的強制徴用なし』 慰安婦問題 米議会調査局が報告書

一方これに関する、10日付けの韓国・朝鮮日報の記事は先にご紹介し
ましたが、同日の中央日報も、次のように伝えています。

< CRSは報告書を通じて、日本政府と日本軍の慰安婦強制動員に
介入した証拠はあり、日本軍が慰安婦女性募集から慰安所運営まです
べての段階に介入したと指摘した。CRSは米軍がミャンマーでつか
んだ20人の韓国人出身慰安婦の証言とホルスアンダーウッド博士が
米政府に報告した日本軍の韓国人慰安婦強制動員記録、オランダ政府
文書記録保管所に保管された日本軍慰安婦強制動員資料などを証拠と
して提示した。>

「『慰安婦募集から運営まで日本政府がすべて介入』米議会報告書

俺は、君のためにこそ死ににいく

特攻隊員を描いた、製作総指揮および脚本・石原慎太郎、監督・新城
卓、主演・岸恵子の映画「俺は、君のためにこそ死ににいく」が、5月
12日から封切られます。

石原慎太郎と岸恵子はともに1932年生まれの同い年です。しかし石原
とは違う戦争観を持っていると思われる岸がどうしてこの映画に出演
したのか疑問でしたが、先月行われた映画完成の記者会見における岸
の発言を知って、心強く思いました。

< 岸さんは脚本段階で石原さんに「みんな喜んで死んでいったわけ
ではない。戦争のむごさをもう少し出してほしい」などと注文を付け、
修正が加わったことを紹介。「戦争に対する怒りや憎しみをトメさん
という実在の人物を借りて表現した」と語った。>

知覧に散った命描く 岸恵子さんら映画完成会見」(西日本、3月7日)

そして、この二人と沖縄出身の新城卓監督らは、異口同音に<戦争賛
美ではない。戦争とは悲しく、むなしいものというのを描いた>と強
調したとのことです。

最初この映画の企画発表のサイトを見たとき、バックに満開の桜の写
真が配されているので、「花と散った」特攻隊員を賛美する映画かな
と思っていましたが、ちょっとイメージが違っていたようです。

ご参考までに、3人の人の映画評をご紹介します。

「『老人タイムス』私説
<映画の宣伝ビラを見て石原慎太郎・総指揮監督と知り、彼の戦争認
識が反映している、のではないかと恐れた。が、それは杞憂でさすが
芥川作家である。きちんとあの時代を総括し、当時の日本人の心を描
いていた。岸恵子も少女時代の体験を見事に演技に反映し好演である。


有田芳生の『酔醒漫録』」
<東映本社で「俺は、君のためにこそ死ににいく」の試写を見る。石
原慎太郎 ? 製作総指揮ゆえにどんな仕上がりになっているかが気に
なっていた。結論からいえばとても感動的な作品で落涙しばしば。こ
らえるのに大変なほどであった。特攻隊員に母のように慕われた鳥濱
トメさんを軸にした物語は、史実に忠実に作られている。>

戦争を語るブログ
<な~んだ、つまんない!
盛大にらっぱを吹き鳴らした軍国主義大讃美の大馬鹿問題作で、お笑い
かましてくれるかと期待してたのに。
毒にも薬にもならない、ただ「特攻隊、かわいそう。でも、エラいね」
って泣かせるのが目的だったのか?
どうやら、たんなる凡作を一本つくりあげただけのようなのです。>

米議会報告書「慰安婦の強制動員は明白」

10日付の韓国・朝鮮日報は、次のように報じています。

< 米国議会調査局は最近、旧日本軍の「従軍慰安婦」に関する報告
書をまとめ、その中で「日本政府と旧日本軍が慰安婦の強制動員に関
与した証拠は明白であり、旧日本軍が慰安婦の募集から慰安所の運営
に至るまですべての段階に関与していた」という見解を示した。>

以下全文は:

慰安婦:日本政府・軍の強制動員関与、証拠は明白

今日の産経社説と「報道2001」から

米下院に決議案が出されている従軍慰安婦問題については、このとこ
ろ報道も下火になりましたが、一部の月刊誌など右翼系メディアが熱
心に決議案への反論を展開しているようです。

今日の産経新聞もまたこの問題を社説で採りあげています。

慰安婦問題 誤解解く努力を粘り強く
< 慰安婦問題で日本政府に謝罪を求める決議案が5月中に米下院で
採決される見通しだ。日本側はなお、あきらめず、この問題をめぐる
誤解を解くための粘り強い努力を続けるべきである。>

また今朝放映されましたフジテレビの「報道2001」もこの問題を採り
あげ、中西輝政、秦郁彦、古森義久の3氏と姜尚中、藍谷邦雄、高嶋
伸の3氏が討論していました。

前者のグループが、「軍による強制連行があったかどうかが問題」
「強制連行を裏付ける客観的な証拠はない」「決議案のバックは中国
系団体」などと主張したのに対し、後者は「広義、狭義の強制性とい
うのは問題ではない。問題は国としてきちんと謝罪していないこと」
「文書はすべて焼却したので、残っているわけはない」などと反論し
ていましたが、結局時間がないので水掛け論に終わりました。

いずれにしても、今月下旬の訪米を控え、安倍首相も「河野談話」遵
守を明言しているのに、それに不満を持つ一部勢力がまだ「誤解を解
く」ことに拘っているようです。しかしはたして「狭義の強制連行は
なかった」ということで、“誤解”は解けるのでしょうか?

新規リンクのお知らせ

「戦争を語り継ごう -リンク集-」の次のサイトを追加しましたの
で、ご覧ください。

赤トンボ教官の思い出
海軍予備学生から美保空練習航空隊の操縦教官となり、後輩の訓練に
当たった体験

戦争体験 集団疎開]
国民学校4年生の時に集団疎開をした思い出や写真

「ひめゆり平和祈念資料館」と「遊就館」

livedoor ニュースに、沖縄の「ひめゆり平和祈念資料館」を訪問し、
靖国神社の「遊就館」と対比した記事が掲載されています。

後者は“大東亜戦争”を正当化し、尚武の精神を美化、前者は戦争の
悲惨さと非条理を訴える、というきわめて対照的な違いを指摘し、
<今を生きるひとりの日本人として、実相を見抜く眼力を失ってはな
らぬ冷静さを保ち、平和に対するとてつもなく重い責任を感じ取るべ
きことを教えられた。>と書いています。

「二つの資料館が語る戦争の異なる実相――ひめゆりの塔を訪ねて」
(上) http://news.livedoor.com/article/detail/3100026/
(下) http://news.livedoor.com/article/detail/3101979/

私もこの二つの資料館を訪ねたことがありますが、まったく同じよう
な感想を持ちました。戦死したひめゆり隊の隊員たちは靖国神社に祀
られています。しかし生き残った元隊員や遺族の中には、「殉国の士」
として顕彰されることに反対する声も多く、「学徒を軍国美談にする
風潮を憂えたから」この資料館を開設したのだそうです。

「河野談話を継承」こそ重要(村山元首相)

3月末に解散した「女性のためのアジア平和国民基金」の理事長だっ
た村山富市元首相が、今朝の朝日新聞に慰安婦問題について寄稿して
います。

< まず、広義、狭義といった議論は、まったく意味がない。戦争遂
行のうえで必要だとの判断のもと、軍が業者に要請して慰安所をつく
らせた。しかも慰安所は軍の監督下にあった―。それが政府の調査で
認定されているのだから、それで十分だ。「家に入り込んで無理やり
連れていったかどうか」まで問う必要はない。それがあろうがなかろ
うが、国の責任は免れない。

だから、安倍首相が「河野談話を継承していく」「アジア女性基金
を評価する」「小泉首相ら歴代首相が元慰安婦の方々に手紙を出して
いる。その気持ちには私も全く変わらない」と明言したことが重要だ。
それ以上忖度して、とやかく言う必要はない、と私は考える。>

こういう村山氏の意向とは逆に、「河野談話」の見直しを目指す自
民党の「日本の前途と歴史教育を考える議員の会」の有志議員は、
「政府や軍による強制の事実はなかった」とする同会の主張に理解を
求めるため、今月末訪米するとのこと。そういう主張が逆効果になっ
ていることがまだ理解されていないようです。

今朝の韓国・朝鮮日報の社説も、そういう動きを痛烈に批判していま
す。

日本の成熟度、精神年齢を疑う
< また「日本の前途と歴史教育を考える議員の会」に所属する日本
の極右議員らは、下院決議案の採択を阻止するため、訪米を準備して
いる。この団体は慰安婦の強制徴用を認定した河野談話の修正を要求
し、物議を醸した団体だ。安倍首相はかつてこの団体の事務局長を務
めていた。彼らの動きを見ても、安倍首相がブッシュ大統領との電話
会談で慰安婦問題を持ち出した本当の意図を知ることができる。>

戦争責任は「日本語」?

今朝の朝日新聞のコラム「天声人語」は、次のように書いています。

< 劇作家の井上ひさしさんは昨夏、先の戦争責任をテーマにした
「夢の痂(かさぶた)」を舞台に載せた。書き進めていくうちに、日
本語を“被告人”にすることになったという。

 「日本語は主語を隠し、責任をうやむやにするにはとても便利な言
葉だから」。戦争を遂行し、支えた多くの人が、戦後、責任をすり抜
けて遁走(とんそう)した。それを助けたのは、主語なしで成り立つ
日本語だったと、井上さんは思う。>

そして沖縄戦における集団自決についても、高校教科書から「日本軍」
という“主語”が消えることになったと述べています。

この井上ひさしの「夢の痂」については、新国立劇場のサイトで、次
のように紹介されています。

<今回の『夢の痂』は、東京裁判をどのように把握し、これからどう
生かしていけばいいのかということを命題に、井上ひさし独特の視点
から、日本人を、日本の社会を考える舞台が描き出されます。とりわ
け、東京裁判は、「戦争の責任は A 級戦犯にあって天皇も国民もみ
んな被害者であった」というひとつの線引きであり、戦争責任・戦後
責任に対する曖昧さが、「悪いのはあいつで、俺たちは悪くない」と
常に線引きしていく現在の国民の無責任さにつながり、そしてその無
責任さを考え直さないと国際社会では生きていけない、といった問題
意識から本作は発想されます。>
http://www.nntt.jac.go.jp/season/updata/10000104.html

集団自決問題にせよ、従軍慰安婦問題にせよ、「大日本帝国」や「日
本軍」という“主語”を消そうとする無責任さでは、国際社会では生
きていけないということが、今まさに痛切に感じられるようになった
ようです。

日本の教科書、歴史修正を反映(NYタイムズ)

ニューヨークタイムズは1日、「日本の教科書 歴史修正を反映」と
いう見出しで、今回の教科書検定についての記事を掲載し、日本で国
家主義的傾向が強まっていると報じています。その中には次のような
記述もありました。

<戦時中の日本の行為について、教科書での表現を和らげるキャンペ
ーンを長年行ってきた安倍首相は、「検定が適切に行われたと信じて
いる」と語った。>

Japan's Textbooks Reflect Revised History

「集団自決」の教科書検定 -各紙の社説 -(続々)

今日もまた、「集団自決」についての教科書検定をテーマとした社説
が一部の新聞に掲載されています。結局この問題に関する教科書検定
に賛同したのは読売、産経の2紙のみで、地方紙はすべて批判してい
ます。


「押し付けにならないか/沖縄戦、検定で修正」(東奥日報)
< 犠牲が多かった背景には、当時の大本営の指導下で本土決戦を引
き延ばすために持久戦が展開されたこともある。沖縄は捨て石にされ
た。検定修正を機にその史実も思い起こしたい。 >
http://www.toonippo.co.jp/shasetsu/sha2007/sha20070402.html


「沖縄戦検定 歴史の真実がゆがむ」(東京)
<  軍の強制と集団自決とあの時代の空気とを伝える無数の沖縄住民
の証言がある。確たる証拠や公的資料がないからと、強制を否定して
しまえば沖縄戦の実相から遠ざかってしまうのではないか。すべての
集団自決に軍の命令や強制があったというわけではない。強制があっ
たとの証言があることこそ重大だ。>
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2007040202005344.html


「教科書検定 ”国定”に戻るようでは」(信濃毎日)
<  検定はもともと、国定教科書を廃止し、教育を国家統制から解き
放つために始まった。それがいつか、記述が政府見解に沿っているか
どうかチェックする性格を強めている。>
http://www.shinmai.co.jp/news/20070402/KT070331ETI090003000022.htm


「教科書検定  歴史に目を閉ざすまい」(京都、1日)
< 外国から日本政府の対応に批判が集まっている従軍慰安婦問題で
は、今回も軍の関与を記述した社はなかった。「権力に迎合せず、歴
史に目を閉ざさず」。文科省と教科書会社へ、国民からの検定意見を
つけておきたい。>
http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/20070401_2.html


「教科書検定 教育現場の力量が肝心だ」(山陽、1日)
< 歴史の研究が進み、新たな証言や事実の発掘があれば通説に疑問
が生じてくるのは当然だ。だが、軍の強制が通説になっているにもか
かわらず、文科省があえて修正を求めたのは政治的意図がうかがえる
と言われても仕方がなかろう。検定は「客観的で公正、適切な教育的
配慮の確保」を目指している。政治的配慮に偏ることは断じて避けな
ければならない。>
http://www.sanyo.oni.co.jp/sanyonews/2007/04/01/2007040109560327002.html

「集団自決」の教科書検定 -各紙の社説 -(続)

昨日に引き続き、「集団自決」についての教科書検定をテーマとした
今朝の各紙の社説をご紹介します。


「沖縄集団自決*歴史を曲げる検定では」(北海道)
<  軍が自決を命令したかどうかにかかわらず、生存者の証言は、紛
れもなく軍の強制によって多くの住民が死に追いやられたことを示す
ものだろう。>
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/editorial/18083.html


「高校教科書検定 『軍関与』なぜ薄めるか」(中国)
<  終戦間近の一九四五年、沖縄に上陸した米軍と日本軍が三カ月近
く、民間人を巻き込んで地上戦を展開し、多数の住民が犠牲になった。
軍の直接の命令があったかどうかは別にしても、ふだんから住民に米
軍捕虜になる前に自決するよう示唆していた。住民が「強制」と受け
止めても仕方ない状況だったのではあるまいか。>
http://www.chugoku-np.co.jp/Syasetu/Sh200704010104.html


「〔『集団自決』検定]歴史の事実を踏まえよ」(沖縄タイムス)
< 「強いられて」という表現が誤解を招く恐れがあり、軍命の有無
をめぐり
どちらが真実なのかはっきりしないのなら、いろいろな意見、多様な
見方があることを教科書にもストレートに反映させればいいのではない
か。>
http://www.okinawatimes.co.jp/edi/20070401.html#no_1

«  | HOME |  »

最近の記事

カテゴリー

カレンダー

03 | 2007/04 | 05
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 - - - - -

月別アーカイブ

最近のトラックバック

ブログ内検索

リンク

このブログをリンクに追加する

「戦争を語り継ごうML」ご案内

このブログの記事は、主としてメーリングリスト「戦争を語り継ごうML」へ投稿したものです。このメーリングリストは、世代間の交流を通じて戦争を正しく語り継いでいく場として、設けたもので、10代から90代まで、多数の人が参加しています。

参加を希望される方は、上の「リンク」の「戦争を語り継ごうML」をクリックしてください。

コメントをどうぞ

このブログについてのコメントは、下記へお寄せください。

名前:
メール:
件名:
本文:

プロフィール

Author:西羽 潔

・1933年生まれの軍国少年OB。
・メーリングリスト「戦争を語り継ごうML」主宰。
・ウェブサイト:「戦争を語り継ごう -リンク集-」
・著書:「むかし、みんな軍国少年だった」(共著)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。