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「集団自決」の教科書検定 -各紙の社説 -

昨日公表されました沖縄戦の「集団自決」についての教科書検定をテ
ーマとした今朝の各紙の社説をご紹介します。


「集団自決―軍は無関係というのか」(朝日)
<  国民にとってつらい歴史でも、目をそむけない。将来を担う子ど
もたちにきちんと教えるのが教育である。>
http://www.asahi.com/paper/editorial.html


「[教科書検定]歴史上の論争点は公正に記せ」(読売)
<  諸説ある史実は断定的には書かない、誤解を招くような表記は避
ける。文部科学省が求めたのは、そんな当たり前の教科書記述だった
と言える。>
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20070330ig90.htm


「教科書検定 沖縄戦悲劇の本質を見誤るな」(毎日)
< また将兵はもとより、住民たちも「投降」は考えることも許され
なかった。日本中がそう教育され、刷り込まれていた時代である。軍
は雪崩を打つように南へ敗走し、最終段階では軍属の人々も放置して
崩壊した。
 こうした流れや無責任な全体状況は、死を選ぶしかないほど人々の
心身を追い込んだとみることもでき、「強制は明らかでない」と言い
切れるものだろうか。>
http://www.mainichi-msn.co.jp/eye/shasetsu/


「沖縄戦 新検定方針を評価したい」(産経)
< 集団自決の軍命令説は、昭和25年に発刊された沖縄タイムス社
の沖縄戦記『鉄の暴風』に記され、その後の刊行物に孫引きされる形
で広がった。
 しかし、渡嘉敷島の集団自決について作家の曽野綾子さんが、昭和
40年代半ばに現地で詳しく取材し、著書『ある神話の背景』で疑問
を示したのをはじめ、遺族年金を受け取るための偽証が基になったこ
とが分かり、軍命令説は否定されている。>
http://www.sankei.co.jp/ronsetsu/shucho/070331/shc070331001.htm


「教科書検定・沖縄戦の実相歪めないか/政府の思惑先取りの傾向に」(琉球新報)
< 検定意見では、「誤解の恐れ」の根拠に、軍命令の存在に疑問を
呈している書籍や現在係争中の裁判での陳述を挙げた。ただ、係争中
の裁判での陳述を根拠の一つにするのはどうだろうか。陳述はまだ争
われている最中なのだから。>
http://ryukyushimpo.jp/news/storytopic-11.html

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「集団自決」の教科書検定 -沖縄の新聞から -

文部科学省が昨30日発表した06年度の教科書検定で、歴史教科書では、
沖縄戦の集団自決をめぐって、「日本軍に強いられた」という内容に
修正を求める意見が初めて付けられました。


今朝の各紙はこの問題を大きく報じていますが、その中で地元の沖縄
の2紙の記事をご紹介します。


「政府『軍命』隠滅か」(沖縄タイムス)
http://www.okinawatimes.co.jp/day/200703311300_03.html


「沖縄戦 ゆがむ実相」(沖縄タイムス)
http://www.okinawatimes.co.jp/day/200703311300_02.html


「『事実打ち消せない』 教科書自決強制削除」(琉球新報)
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-22562-storytopic-1.html


集団自決に際し、軍の具体的な命令があったかどうかはさておき、敵
に降参するくらいなら自決せよと刷り込まれていた当時の“銃後の少
国民”としては、次の金城重明さんのお話に共感を覚えます。


< 沖縄戦時下の渡嘉敷島(渡嘉敷村)で自らの命を絶ったり、肉親
に手をかける集団自決(集団死)を体験し、国や日本軍のかかわりを
糾弾してきた沖縄キリスト教短期大学名誉教授の金城重明さん(78)
=与那原町=は検定結果について「教科書の改ざんは歴史の改ざんだ。
打ち消せない事実を隠ぺいするものだ」と厳しい表情で語った。


 金城さんは日本軍の集団自決への関与の記述が修正されたことを「ま
ったく間違いだ」と批判。母親や弟妹を手に掛けた体験から「皇民化教
育で『鬼畜米英』の思想や生きて虜因の辱めを受けずの軍人精神が住民
に強要され、生きるのが恐ろしいという心境に誰もがなった。軍がいな
ければ追いつめられなかった。現に慶良間の集団自決は日本軍が駐留し
た所でしか起きていない」と指摘した。>

カナダ議会でも慰安婦決議

アメリカ下院での慰安婦決議が大きな問題になっていますが、カナダ
の下院でも、慰安婦への謝罪はもちろん、賠償を要求する決議案が推
進されていると、今日の韓国・朝鮮日報は伝えています。

慰安婦:『日本は謝罪すべき』 世界各国で非難の声

靖国問題資料に関する社説

靖国問題に関する資料が公開されたことについて、今朝の各紙は一斉
に社説で採りあげています。「戦犯合祀は国主導だった」、「政教分
離の原則に反する」、「新たな戦没者追悼施設を」、「首相は靖国参
拝をすべきでない」といった意見が多いようです。


「戦犯合祀―政府の主導だったのか」(朝日)
<  だが、新資料には厚生省が神社と一体になって進めた様子が具体
的に跡づけられている。合祀したのは神社かもしれないが、その決定
には政府の意向が色濃く反映されていたのは間違いない。>
http://www.asahi.com/paper/editorial.html 


「[靖国問題資料]「やはり新たな戦没者追悼施設を」(読売)
<  宗教法人である靖国神社の意向に反して、政府が分祀を強制する
ことは、憲法上できない。とすれば、千鳥ヶ淵戦没者墓苑の拡充によ
る国立追悼施設の建立など、新たな戦没者追悼の方法を検討していく
べきだろう。>
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20070329ig91.htm


「A級戦犯合祀 政府も積極的だったとは」(毎日)
<  だとすれば、政府がA級戦犯合祀問題を靖国神社だけに押し付け
ていいのか。今回の資料集に欠落している資料も含めて、事実関係を
すべて国民に明らかにし、そのうえで、政府の見解を国民に示すのが
筋だろう。>
http://www.mainichi-msn.co.jp/eye/shasetsu/


「靖国新資料 民意踏まえて読み解こう」(産経)
< 判例では、津地鎮祭訴訟の最高裁判決(昭和52年)以降、国家
と宗教のかかわりを一定限度容認する緩やかな政教分離解釈が定着し
ている。憲法が厚生省の合祀協力業務まで禁じているとはいえない。
国のために戦死した国民の慰霊のもとになる合祀に国が協力したのは、
当然のことだ。>
http://www.sankei.co.jp/ronsetsu/shucho/070330/shc070330000.htm


「戦犯靖国合祀*国の責任を問う新資料」(北海道)
<  資料によって問われるのは首相でもある。安倍首相は「靖国に行
く行かないには言及しない」というあいまい路線をとっているが、参
拝するのではないかという憶測は消えない。>
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?j=0032


「戦犯合祀資料 政教分離に触れないか」(中国)
< ことは政教分離にかかわる問題である。A級戦犯合祀の経緯につ
いて、日本政府は「承知していない」との立場を取ってきたが、今回
の資料によって、その論法は通用しなくなったのではないか。国とし
ての検証と説明は、再び戦争をしない誓いでもある。>
http://www.chugoku-np.co.jp/Syasetu/Sh200703300185.html


「政教分離の原則は重い 靖国神社資料」(西日本)
< そこに国が関与していたとなると、問題は大きい。政教分離を定
めた現行憲法に抵触する疑いも免れない。首相の参拝を含め、政府が
靖国神社に関与したと受け取られるような行為は、やはり慎むべきで
はないか。>
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/column/syasetu/


「[戦犯合祀資料]あらためて歴史認識示せ」(沖縄タイムス)
< 中韓両国との連携、アジア外交の発展を目指す首相の意気込みも、
今回の資料への対応次第では帳消しになりかねない。
 首相は、あらためて自らの歴史認識を国民に説明すべきだ。その上で、
靖国参拝についても対外的な配慮を含めた判断が求められよう。>
http://www.okinawatimes.co.jp/edi/20070330.html#no_1

シベリア抑留死亡者名簿、ネットで公開

戦後、旧ソ連によってシベリアやモンゴルに抑留され、当地で死亡し
た元日本兵ら約44600人分の名簿を、厚生労働省は29日、同省のウェ
ブサイトで公開しました。名前のほか、生年、死亡年月日、収容され
ていた収容所名や埋葬地、軍隊での階級を公開しているとのことです。

~ソ連邦及びモンゴル抑留死亡者名簿~

従軍慰安婦問題:首相訪米の際、難題にも

昨29日の毎日新聞朝刊は、「首相官邸の二枚舌」が、安倍首相の訪米
にあたっての難題になりかねないとする、長文の記事を掲載していま
す。

従軍慰安婦問題:官邸に乱れ、批判やまず 首相訪米の際、難題にも

上記記事には触れられていませんが、28日付のニューヨークタイムズ
とウォールストリートジャーナルも安倍発言を批判する記事を掲載し
たと、韓国・中央日報が伝えています。

米紙3社、安倍首相の慰安婦発言を批判

慰安所経営の一般人も合祀

今日の東京新聞は、次のように報じています。

< 日本占領下のインドネシアで民間の慰安所を経営し、BC級戦
犯として有罪判決を受けた後、獄死した男性について、厚生省(当
時)と靖国神社が一九六七年に合祀を決めていたことが二十八日、
明らかになった。国会図書館が同日公表した「新編 靖国神社問題
資料集」に盛り込まれた靖国神社の内部資料に明記されていた。政
府は、いわゆる従軍慰安婦について「おわびと反省の気持ち」を表
明しているが、これに先立ち、慰安所経営者の合祀に関与していた
ことになる。>
慰安所経営の一般人も合祀

これはまさに、慰安所の設置・運営に国も責任があることを示す資料
ですね。目下の従軍慰安婦問題にも、また一石を投じることになりま
しょう。

「靖国問題」講演抄録(高橋哲哉)

フランスの「ル・モンド」紙の関連会社が編集する国際月刊紙「ル
・モンド・ディプロマティーク」の日本語・電子版3月号は、高橋哲
哉・東京大学教授の「靖国問題」講演抄録を掲載しています。

A級戦犯合祀に国が関与していたことを示す資料が公開された折から、
講演抄録の中で、とくに次の点に同感を覚えました。

<第二に、もしも問題点をこのA級戦犯合祀問題だけにしか見ないな
らば、それは議論の矮小化です。もしもA級戦犯合祀だけが問題であ
るならば、A級戦犯さえ靖国神社から外してしまえば、何も問題はな
いことになりますが、そうではないのです。A級戦犯とは、1931年の
満州事変(1928年の準備段階を含め)から太平洋戦争まで、すなわち
1928年1月から1945年8月までの戦争指導責任を裁いた概念だからです。
いいかえれば、それ以前に、朝鮮・台湾を含む多くの植民地を有する
植民地帝国を築く過程で、アジアを侵略した歴史については問われな
いままでした。

終戦直後に日本を裁いた連合国のうち、米国・英国・オランダ・
フランスは植民地支配国であり、日本の植民地支配の責任を問う意思
も資格もなかったのです。

靖国神社には、1874年の台湾出兵以降の対外戦争の戦死者が祀ら
れています。台湾の植民地支配は、占領者に対して武装蜂起した中国
系台湾人をまず軍事的に制圧し、次に先住民諸部族の抵抗を軍事的に
制圧して確立されました。朝鮮の場合も1876年以来日本軍の軍事攻撃
を受け、反乱は同様に制圧されました。この時期に戦死した者は、軍
人に限らず、靖国神社の神となっています。A級戦犯と同様これらの
戦死者を顕彰の対象にすることは、日本の植民地支配の責任を今も否
認し続けることにほかなりません。

こうした姿勢は、右派修正主義者だけでなく、A級戦犯の戦争責
任を認める「進歩的知識人」にも見られます。欧米列強に伍する地位
を築いた明治期はすばらしい成功であり、日本が悪くなったのは1920
年代になってからだとか、20世紀初頭の日清戦争、日露戦争までは日
本軍は健全だったが1930年代の中国侵略以降に堕落したといった考え
方です。 >
http://www.diplo.jp/articles07/0703-3.html

靖国合祀 国関与の資料を公開(続)

昨日のNHKに続き、今日の各紙は一斉に題記の問題を報じています。
ほとんどはA級戦犯合祀を中心に採りあげていますが、その中で産経
紙が、資料から次のようなことが分ったと伝えているのが、目を引き
ました。

<終戦直後に陸軍省は戦没者に加え、一般国民の全戦災死亡者を合祀
するよう提案したが、政府内で合意を得られなかったことも分かった。


<東条元首相は「未合祀の戦死・戦災者、戦争終結時の自決者も合祀
すべきである。これを犬死にとしてはならぬ。人心安定、人心一和の
上からも必要である」と、軍人、民間人の区別をしないよう主張して
いた。>

A級戦犯合祀 終戦時多くの選択肢 全戦災死亡者合祀も検討

今回明らかになったA級戦犯合祀の経緯について、政教分離に反する
という意見も多いようですが、安倍首相は、「合祀を行ったのは神社
だ。(旧厚生省は)情報を求められ(資料を)提出したということで
はないか」と述べ、憲法の政教分離原則には抵触しないとの見解を示
し、塩崎官房長官も同様の見解を表明したとのことです。

この政府の見解に対し、自民党内からも「国家が積極的に合祀に関与
していた」との批判の声があり、A級戦犯合祀問題がまた再燃しそう
ですね。

「分祀含めた議論を 靖国資料公表で古賀氏」(産経、29日)

靖国合祀 国関与の資料を公開

先ほど19時のNHKテレビのニュースは次のように伝えました。

<いわゆるA級戦犯を含め、靖国神社が戦前から戦後にかけて合祀す
る対象をどのように決めてきたのか、いきさつをまとめた資料が公開
されました。靖国神社と当時の厚生省が緊密に連絡を取りながら、合
祀の事務を進めていたことを具体的に示す内容で、こうした資料が公
開されるのは初めてのことです。>

次のサイトで録画も観ることができます。
http://www.nhk.or.jp/news/2007/03/28/d20070328000178.html

首相官邸の二枚舌

従軍慰安婦問題について、安倍首相は来月の訪米を控えてか、「狭義
の強制性」を封印、もっぱらお詫びを繰り返して、事態の鎮火を図っ
ていますが、今度は下村官房副長官が消えかかった火に再び油を注ぐ
ような発言をして、波紋を呼んでいます。

総理の側近中の側近の発言だけに、またもや安倍首相の真意が疑われ
ると、韓国や米国からも批判の声が上がっているようです。これでは
首相官邸の“二枚舌”と批判されても仕方ありません。

これに対し、今朝の朝日新聞と韓国・中央日報が社説で批判していま
す。

下村発言―首相のおわびが台無しだ」(朝日)
< 官房副長官といえば首相官邸のナンバー3の要職だ。その発言と
なれば、首相の真意を解説したと受け取られても仕方ない。首相のお
わびは台無しである。 >

真剣さ足りない日本の慰安婦謝罪」(韓国・中央日報)
< しかし我々は彼の謝罪に真剣さが見られない。「そういう状況に
おかれたことについては、お詫び申し上げる」という言葉遊びのよう
な表現からして分かるように、政府次元の責任を回避する態度には本
質的な変化がないからだ。その上、安倍首相の腹心という下村博文官
房副長官は慰安婦問題に対して「一部親が娘を売ったものと見ている」
と妄言を吐いた。謝罪する気持ちが本心ならとうていできない妄発だ。
口で謝って、もう一方では被害者たちの傷に塩を塗っているのが安倍
内閣だ。>

シン ゾー・アベの二枚舌

24日付のワシントン・ポスト紙は、<北朝鮮による日本人の犠牲には
熱心、日本自身の戦争犯罪には目をつむる>というサブタイトルで、
「シンゾー・アベの二枚舌」という社説を掲載しました。

これについて 25日のアサヒ・コムは、当初 " Double Talk" を“二
枚舌”と訳しましたが、その後“ごまかし”と訂正して伝えています。
英語には詳しくありませんが、意味から言って“二枚舌”のほうが適
訳と思いますが。

安倍首相は『ごまかし』と批判、ワシントンポスト社説で

これに対し安倍首相は、26日夜「まったく別の問題」と反論しました
が、政府内には「拉致と慰安婦という二つの問題を合体されたらまず
い」との懸念も広がっていると今朝の朝日新聞は伝えています。

ご参考までに、ワシントン・ポスト紙の社説の全文(英文)を転載し
ました。

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で、ご覧ください。

「『強制』と『統制』 -- いつか来た道
1933年小学校入学後、旧制中学校、師範学校を通じて受けた軍国主義
教育や儀式の思い出

沖縄戦関係資料閲覧室
沖縄戦に関して国が保管している公文書等の資料・一般図書を公開し
ている資料室のサイト。資料や写真の一部がオンラインで見られる

慰安婦問題「自ら墓穴を掘った安倍首相」(森田実)

去る3月5日のニューヨーク・タイムズは、慰安婦問題について「安倍
首相、謝罪要求に応じずと発言」という社説を掲載しましたが、この
中で政治評論家の森田実氏の発言を紹介しています。

これについて、森田氏は自身のウェブサイトにおいて、「同紙の記事
は私の真意を正確に述べており、これに付け加えるべきものはない」
として、次のように書いています。

< 安倍首相は大きな過ちを犯した。

安倍首相は、日本の歴史を改竄しようとする愚かな試みに加担し
た、と世界からは見られている。安倍首相は首相という立場に立って
もなお、一人の若い国会議員だった時代と同じように、このような愚
かな試みをつづけようとしたため、世界中から信用を失った。安倍首
相の子どもじみた愚行により、日本は世界の孤児になるおそれが出て
いる。安倍首相は、戦後の歴代の首相が進めてきたアジア諸国との相
互理解の努力を無視し、アジアとの友好関係を傷つける行為を、平然
と行っている。安倍首相が犯した過ちは重大である。安倍首相は自ら
墓穴を掘った。自民党と公明党の政治家に問う――これでも安倍首相
を批判しないのか、と。>
http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/C03241.HTML

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で、ご覧ください。

幻の航空通信聯隊
1945年4月現役召集、三重県の第七航空通信聯隊で約3カ月間の通信
技術の教育訓練を受けた体験記

旧海軍飛行場 香取航空基地
1943年秋千葉県に完成し、特攻隊の出撃基地ともなった旧海軍の香
取航空基地の、建設から終戦処理までの記録

城山三郎と戦争文学(続)

今日の各紙のコラムはいっせいに城山三郎氏を悼んでいます。そ
のうち、戦争体験に関連するものをご紹介します。


朝日「天声人語」
< 17歳だった城山さんは、忠君愛国の大義を信じ、海軍に志願入
隊した。そこで一部の職業軍人たちが愛国者の顔をしながらいかに醜
いかを知る。理由もない体罰、ひっきりなしに振るわれるこん棒。兵
士が芋の葉をかじる時、士官たちは天ぷら、トンカツを食う。演習の
時、河原でのんびりしている牛を見て、牛の方がいいと思った。>
http://www.asahi.com/paper/column.html


読売「編集手帳」
<志願して17歳で海軍に入った城山さんは、朝から晩まで殴られず
くめの絶望を味わった。組織とは、個人とは、大義とは、指導者とは
何だろう。「軍隊生活が僕を作家にした」と、のちに語っている。>
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20070323ig15.htm


毎日「余録」
<「組織と人間」に切り込む経済小説が、城山さんの軍隊体験から生 
まれたことは自身で繰り返し語っている。大義を信じて志願した海 
軍での理不尽ないじめ、敗戦で一転した社会の冷たい仕打ち、「組 
織の怖さ」「人の醜さ」を思い知ったからだ>
http://www.mainichi-msn.co.jp/eye/yoroku/


産経「産経抄」
<一度お話しする機会があった時「歴史小説の方々に、昭和前期にも
挑戦してほしいのですが…」とつぶやいておられた。「暗黒で重苦し
い時代」として片づけ、真っ正面から見ようとしない。そんな戦後の
風潮や歴史観に対する不満のようにも聞こえた。>
http://www.sankei.co.jp/ronsetsu/sankeisho/070324/sks070324000.htm


北海道「卓上四季」
<詩も好きだった。詩集には「支店長の曲り角」がある。その一編
「旗」。「旗振るな/旗振らすな/旗伏せよ/旗たため/社旗も 校
旗も/国々の旗も/国策なる旗も/運動という名の旗も/ひとみなひ
とり/ひとりには/ひとつの命」▼小泉前首相の靖国参拝に批判的だ
った。一方で、判断力のない子供にも「日の丸に起立するな」という
のは忠君愛国の大義を教えたのと同じだ、と語った。自分の頭で考え
よと訴え続ける七十九年の生涯だった。>
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?j=0033


中日「中日春秋」(23日)
<体験を投影した半世紀前の『大義の末』には敗戦後の若者のこんな 
言葉がある。「みんなが幸福にくらせる国をつくれば、黙っていた
って愛国心は湧(わ)いてくるじゃありませんか」。>
http://www.chunichi.co.jp/00/chn/20070323/col_____chn_____000.shtml


中国「天風録」
<時代小説家の藤沢周平さんと、伝記小説や経済小説の第一人者とし
て知られる城山三郎さんが一度だけ対談したことがある。二人は十年
来の知己を得たように話が尽きず、「熱狂ぎらい」に共感したという
▲同じ昭和二年生まれ。純真な時に、戦争に巻き込まれた世代である。
軍国少年だった藤沢さんは予科練の試験を受けた。この体験を猛省し
「忠君愛国の価値観が敗戦で否定されて以降、めったに熱狂すること
はなくなった」と語っている。決して英雄的な主人公を描かなかった
のもそこにある>
http://www.chugoku-np.co.jp/Tenpu/Te200703240121.html


西日本「春秋」
<「組織と個人」を描き続けた。組織は国家に通じる。組織も国もリ 
ーダーが間違えると個人、国民を不幸にする。指揮する人の資質を 
問い続けた。17歳で志願入隊し、そこで見た人間破壊の戦時体験 
が原点になった。>
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/column/syunzyu/

城山三郎と戦争文学

作家の城山三郎氏が昨日逝去されました。氏は1927年生まれ、1945年
3月に名古屋の生家を空襲で焼かれ、5月に海軍特別幹部練習生に志願
入隊していますが、そうした戦争体験から、「大義の末」から「指揮
官たちの特攻」にいたる数々の戦争文学作品を残しました。

下記サイトで、生前の城山氏が戦争文学について語っていますので、
氏を偲んで、お読みください。その中で、いわゆる経済小説を含め
自分の作品の「原点はすべて戦争体験から起こった大義への不信」
と語っています。

城山三郎と戦争文学

安倍首相は村山元首相を見習うべき(朝鮮日報)

村山富市元首相は19日、英ロイター通信のインタビューで、日本政府
は従軍慰安婦問題について道義的責任があると述べ、政府または軍に
よる強制連行を示す証拠がないとした安倍首相の発言を暗に批判しま
した。

従軍慰安婦問題、政府は道義的責任ある=村山元首相

これに対し、今日の韓国・朝鮮日報の社説は、この発言や「村山談話」
を評価するとともに、安倍首相を批判しています。

安倍首相は村山元首相を見習うべきだ

また21日の朝鮮日報は、安倍首相の10年前の「慰安婦だったと主張す
る人々の中にはウソをついている人々が相当多数いる」という発言を
紹介しています。

慰安婦:安倍首相『韓国ではもともとキーセンハウスが盛ん』」

安倍首相が慰安婦の強制連行に関する見解を封印したにもかかわらず、
このようにその余波はまだ続いています。その間の首相の揺れる心の
内を、今日の産経は詳しく説明しています。

「【安倍政権6カ月 孤独と苦悩の日々】米決議案との狭間で

私の「戦中・終戦直後史」(半藤一利氏)

下記のサイトで、作家の半藤一利氏が、戦争中および敗戦直後の体験
を語っています。氏は終戦時旧制中学校3年生でしたが、軍国少年と
いうより、非国民の方だったと言います。

そして今の憲法が作られた時、「一般国民は圧倒的に新憲法を歓迎し
ていたのか」という質問に対し、氏は次のように答えています。

< そう思うなあ。日本政府はGHQにせかされて「松本烝治案」と
いう憲法案を提出します。これがとんでもない代物で、明治憲法とほ
とんど変わっていない。この草案をウチの親父が新聞で読んで「何だ
こりゃ、前の憲法と何も変わってねえじゃねえか」と怒ってましたね。
「万世一系の天皇をいただく我が大日本帝国は不敗の国」なんてのを、
このときの政府の連中はまだ後生大事に持ち続けていたんですね。も
しもこのとき、業を煮やしたマッカーサーが「松本案」と「GHQ案」
を両方国民に示してどちらを選ぶかを問うたら、国民は圧倒的にGH
Q案を支持したと思いますね。そういう平和への想いが満ちてました
から。>

私の『戦中・終戦直後史』」

慰安婦問題、各国政府の批判

慰安婦問題に冠する一連の政府や自民党の言動に対し、韓国、北朝鮮、
オーストラリアなどの政府が批判を表明していますが、その他シンガ
ポール、カナダからも同様の声が出ています。
シンガポール首相、慰安婦問題に『当惑を感じる』」(朝日、20日)

一昨日のテレビで、元台湾総統府国策顧問の金美齢氏が、台湾では慰
安婦の強制連行はなかったと話していましたが、台湾の蘇貞昌行政院
長(首相)は、立法院(国会)の答弁で、「安倍発言」について「事
実を正視しない、いかなる政権に対しても厳しく抗議する」と述べて
います。
台湾、安倍首相発言に抗議 従軍慰安婦問題」(朝日、7日)

18日のなおロサンゼルス・タイムズは「安倍発言」について、「強制
性」を否定していることで北朝鮮による日本人拉致問題で日本政府の
立場を支持する人たちを「困惑させている」とする記事を掲載してい
ます。
<慰安婦問題>安倍首相の強制否定で拉致支援者に困惑 米紙
(毎日、19日)

日中歴史共同研究、第2回会合始まる

日中歴史共同研究の第2回会合が、昨日から東京で始まっていますが、
今までは、「議論を重ねるごとに委員間の理解も深まっている」との
ことです。

これについて麻生外相は、「大事なことは、客観的事実に基づいて学
術的手法を追求することだ」と述べたとのことですが、まさにそのと
おりだと思います。

「戦争を語り継ごう」にあたっても、過去の事実に対し、たとえそれ
がわれわれにとって誇るべきことでも、また恥ずべきことでも、憶測
や先入観なしに、客観的に向かい合っていくべきだと考えています。

日中歴史共同研究、東京で第2回会合始まる」(朝日、20日)

慰安婦問題「答弁書」に韓国が反発

今日の北海道新聞は、次のように伝えています。

< 従軍慰安婦問題の旧日本軍関与を認めた一九九三年の河野洋平官
房長官談話に関し、安倍晋三首相が被害者への「おわび」を強調する
など、発言を変えている。海外の反発を考慮し、「強制性」の解釈に
ついての持論も封印。四月下旬の訪米を控え、日本政府に公式謝罪を
求める米下院の決議案の審議を刺激しないよう、沈静化に躍起になっ
ている。>
慰安婦問題、沈静化急ぐ首相 持論を封印おわび強調

しかし16日に閣議決定した「答弁書」では、再び“狭義の”強制性を
否定したため、せっかくの「封印」も緩んでいるようで、早速韓国外
交通商省は「非常に遺憾」と声明し、今日の韓国の中央日報、朝鮮日
報も社説で強く批判しています。

今度は河野談話まで否認するつもりか」(中央日報)
< 日本政府の今度の決定は、河野談話さえ否定して重要な部分はは
ずしたという宣言のようなものだ。すでに自民党議員たちを中心に河
野談話を否定しようとする動きがある。だから「基本的に継承」する
といくら繰り返しても談話を取り消したり、戦争犯罪に目をつぶると
いう姿勢だと解釈される可能性が高い。そのように証拠がなければト
ーマス・シファー駐日米国大使が16日「慰安婦被害者らは日本軍に
よって性的暴行された」と言ったのはどんな根拠からだったのか。日
本政府と国際社会の乖離は安倍首相を含め日本指導層の甘い歴史認識
のせいだと我々は判断する。>

日本に足りないのは資料ではなく良心だ」(朝鮮日報)
< しかし実際には、現在も元慰安婦の女性たちから多くの生きた
「証言」が出てきている。先月米下院で行われた聴聞会では、韓国人
の元慰安婦だけでなく、インドネシアに住んでいたオランダ人女性ま
でが出てきて証言した。この女性は当初ジャワ収容所に閉じ込められ
ていたが、「17歳以上の女は収容所の外に出ろ」という命令を受け、
強制的に連れて行かれたと語った。日本政府はこうした証言にいつま
で耳をふさぎ続けるつもりなのだろうか。>

慰安婦問題については、韓国やアメリカ以外にも、シンガポール、マ
レーシア、カナダからも批判が出ていると、18日のしんぶん赤旗は伝
えています。

発言 世界から批判

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で、ご覧ください。

アジア歴史資料センター
近現代の日本とアジア近隣諸国などとの関係に関する、当時の内閣、
外務省、陸軍、海軍の公文書等の原本画像のデータベース

良人兄追悼記
ニューギニア戦線で戦死した父を偲んで叔父が書いた追悼記。戦地か
らの葉書など

「元慰安婦の証言を信じる」 駐日米大使

政府は16日、「河野談話」について「政府が発見した資料の中には、
軍や官憲によるいわゆる強制連行を直接示すような記述も見当たらな
かった」とする答弁書を閣議決定しました。

またこの答弁書には、米下院の決議案について「全般的に慰安婦問題
に関する事実関係、特に日本政府の取り組みに正しい理解がなされて
いない」と書かれています。これらはいずれも安倍首相の国会での答
弁を確認するものです。

この答弁書は、社民党の辻元清美代議士の質問主意書に答えたもの
です。

これについて、今日のニューヨークタイムズは「安倍内閣は、日本軍
が慰安婦を強制連行した証拠はないと繰り返している」と報じていま
す。

同紙はまた、シーファー駐日米大使が16日、米下院の公聴会における
元慰安婦の証言を「信じる」と述べ、日本政府が「河野談話」より後
退することのないよう望んでいる、とも書いています。

「『慰安婦は日本軍に強姦』 駐日米大使」(東京、17日)
Japan Repeats Denial of Role in World War II Sex Slavery
(NYタイムズ、16日)

シーファー大使は、横田めぐみさんが拉致された現場へも足を運ぶな
ど、拉致問題にはたいへん深い同情と理解を示していますが、同じ人
権問題として、元従軍慰安婦にも理解が深いようですね。

従軍慰安婦問題 産経VS朝鮮日報

14日の産経紙は、黒田勝弘ソウル特派員の記事で、次のように書いて
います。

<韓国がまた慰安婦問題で興奮状態だ。とくにマスコミは米議会での
日本非難決議案をめぐる動きに対し「日本軍の慰安婦犯罪はアジアを
超えて世界的な公憤の対象になった」(9日付、文化日報)「対日圧
力の世界化ネットワークを」(同、朝鮮日報)「自ら孤立を招く日本
外交」(10日付、東亜日報)などと大いに歓迎し、連日のように日
本非難を展開しながら“民族的快感”を楽しんでいる。>
民族的快感、沸く韓国 米の慰安婦決議案 ホンダ議員、英雄扱い

これに対し、15日の韓国・朝鮮日報では、鮮于鉦(ソンウ・ジョン)
東京特派員が次のように反論しています。

< 認めたくもなく、知ろうとしないから知らないのなら、それはど
うにもならない。日本のメディアを通じて「北朝鮮に同調している」
とか、「慰安婦はみな“日本人”だった」などと主張するなら、それ
は日本の報道機関や知識人の水準を露呈するだけだ。だが韓国人が日
本軍の慰安婦問題を批判しながら「民族的快感を楽しんでいる」とい
った記事だけは受け入れることはできない。>
被害者には過去を楽しむことなどできない」(上)
被害者には過去を楽しむことなどできない」(下)

慰安婦の強制連行はなかったか?(その三)

従軍慰安婦の「狭義」の強制連行はなかったとする「安倍発言」に対
し、その後続々と各国からの反論が出ています。おかげで、MLやブ
ログのネタに事欠きません。(笑)

マニラ発15日の AFP は、当時14歳だったフィリピン人元慰安婦の証
言を伝えています。

<  Villarma さんは食べ物を手に入れるためマニラ郊外の通りを歩
いていた時、突然、日本兵の集団に襲われた。動物のように軍用車の
後座席に投げ入れられると、港にある兵舎の一室へ連れて行かれ、そ
こで服をはぎ取られ3、4人の兵士に繰り返しレイプされたという。
Villarma さんが悲鳴を上げ相手を殴って抵抗すると、失神するまで
殴られたり蹴られたりした。>
『それが地獄の始まりだった』、元慰安婦抗議の叫び - フィリピ


これが「狭義の」強制連行でないとだれが言えるでしょうか? 軍上
層部の指令によるものかどうか、彼女には関係ないことです。

米公聴会では、オランダ人元慰安婦が証言しましたが、母国のオラン
ダでも元捕虜と抑留者の団体による抗議運動が起こっているとのこと
です。
安倍首相の慰安婦強制の否定

「河野談話」に関する二つの意見

「河野談話」に関し、相対立する二人の論客の意見をご紹介します。

その1人は、慰安婦問題に旧日本軍が組織的に関与していたことを示す
資料を発見したという中央大学の吉見義明教授。11日の東京発のAFPの
インタビュー記事で、この問題についての最近の安倍首相の発言に危
機感を表明しています。

慰安婦問題の第一人者である吉見教授、安倍首相の発言に苦言

一方、吉見教授と対照的な立場に立つ、東京基督教大学の西岡力教授
の意見が、今日の産経のコラム「正論」に掲載されています。西岡氏
は、「狭義の強制」を否定する新たな官房長官談話か首相談話を出す
べきと主張しています。

東京基督教大学教授・西岡力 慰安婦問題の新談話を出すべきだ

西岡氏は、ご承知のように北朝鮮による拉致被害者を「救う会」の副
会長として活動していますが、自国による拉致を認めずに、他国によ
る拉致を非難するのでは、国際的な理解は得られないことが、昨今の
「安倍発言」に対する各国の反応で明らかになっても、まだ理解でき
ないようです。

海の墓標

太平洋戦争中に失われた戦没商船は2,568隻に及ぶといわれています。
その研究を続けてきた三輪祐児さんが、先ほど出版した「海の墓標 
戦没下に喪われた日本の商船」が、今日の毎日新聞都内版で紹介され
ています。
出版:三輪祐児さん、戦没商船テーマに「海の墓標」刊行 歴史の
側面伝えたい /東京


なお三輪さんのホームーページは次のとおりです。
戦時下に喪われた日本の商船

慰安婦問題、安倍首相の「おわび」の反応

安倍首相は12日、「河野談話」の継承と同時に、元慰安婦へのおわび
の気持ちを持ち続けると明言し、この問題の鎮火を図りました。中国
は、この発言をメディアで一斉に報道し、歓迎の意を表明しましたが、
韓国ではあまり反応はなく、アメリカのメディアも冷たい反応しか見
せていないようです。

また来日中のハワード豪首相は、昨日の安倍首相との会談で、「オー
ストラリアでも敏感な問題だが、河野談話を継承し、おわびの気持ち
を持ち続けるという安倍首相の前向きなコメントを評価したい」と述
べたと今日の朝日新聞が報じています。

しかしハワード首相は来日前、従軍慰安婦問題については、「過去の
出来事に対してつまらない言い訳はしてはならないこと」とし「強制
動員がなかったという主張は、私としては絶対に受け入れることがで
きないことであり、他の同盟国たちも絶対に受け入れることができな
い主張」と強調して、少なくとも慰安婦問題に対してだけは安倍首相
と正面から対立するという態度を確かにしていたと、オーストラリア
の新聞が報じていました。

豪首相、日慰安婦発言に『弁解するな』警告」(中央日報、13日)

安倍首相の「おわび」発言で、この問題についての日豪の正面衝突は
辛うじて避けられましたが、「おわび」発言の裏にはこういう事情も
あったようです。

自民党の「日本の前途と歴史教育を考える議員の会」が提唱し、首相
も一時協力を約束した「河野談話」の再調査についても、「再調査に
よって米国内の反日感情を刺激するのは得策ではない」として見送る
ことになったとのことです。

慰安婦問題:当面は再調査せず 首相官邸と議連が一致」(毎日、
13日)

ところで、「河野談話」を否定するネオコン団体が、米下院の議員に
慰安婦に関する決議案反対の抗議文や公開質問状を送る活動をしてい
ます。

「『史実を世界に発信する会』がホンダ下院議員に公開質問状

しかしこのような主張が、国際社会ではまったく受け入れられず、決
議案の火を消すどころか、かえって油を注ぐ結果になっていることは、
明らかのようですね。

Iwo Jima

映画「硫黄島からの手紙」は、先月まであいにく入院中だったので、
もう映画館では観ることができないかと思っていましたが、まだロン
グランで上映している劇場がありましたので、先週観てきました。

細部にはいろいろ問題があるとのご意見が、当時を知る方たちから出
ているようですが、アメリカ人監督の演出にしては、思っていたより
よく描けていて、当時の軍国少年にも迫真力が感じられました。

ただ栗林中将が、硫黄島を「いおうじま」と発音するのには、違和感
を感じました。当時はふつう「いおうとう」と呼ばれていたと思うの
です。

最近朝日新聞に二人の高齢者が、この映画のタイトルが「いおうじま」
と読まれるのおかしい、これでは玉砕した将兵の霊も浮かばれないだ
ろう、などと投書していましたが、私も同感です。

アメリカ軍のほうは、当時から "Iwo Jima" と呼んでいたようです。
戦後建造された空母にも、その名が付けられています。映画の名も、
それで「イオウジマ」と呼ばれているのかもしれません。

それでは一体公式の読み方はどちらなのか? 「小笠原諸島地名事典」
によれば、戦前は広く「いおうとう」と呼ばれていたが、現在は「い
おうじま」が公式名称で、小笠原村役場も認めているとのことです。

しかしかつての陸海軍は「いおうとう」を使っていたということです
から、栗林中将のせりふも間違っているし、映画のタイトルも「いお
うとう」と読まないと、なんとなく感じが出ないように感じます。時
代劇で、「江戸」でなく、「東京」と言っているようなものです。

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西羽 潔

Author:西羽 潔

・1933年生まれの軍国少年OB。
・メーリングリスト「戦争を語り継ごうML」主宰。
・ウェブサイト:「戦争を語り継ごう -リンク集-」
・著書:「むかし、みんな軍国少年だった」(共著)

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