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日中首脳会談に思う(下)

日中双方があれほどまでに強い意欲で首脳会談を実現させた第一の要因はやはり経済
問題だと思います。小泉首相のかたくなな姿勢で「政冷経熱」に落ち込んだ状態を何とか
回復させて、両国の経済関係をもっと活性化させたいとの思惑が一致したためでしょう。
ご承知のように、両国の経済関係は、いまや切っても切れない関係にあります。

安倍首相も、今まで「政経分離」などとピントはずれのことを言っていたのに、胡錦濤主席
との会談後は、「政経両輪」とこれもまた早速転向しました。そして両者とも今後は「戦略的
互恵関係」を目指すことで合意しました。そして問題の東シナ海のガス田についても、共同
開発という大きな方向を堅持することを確認しました。これはまさにいわゆるWIN-WINの関
係を目指すものです。

東シナ海の問題にしろ、竹島の問題にしろ、20世紀前半以前なら、一触即発、戦争になる
ところでした。人類が生まれてから、戦争はほとんど経済的利害の対立から起こっています。
経済に国境があり、他国の市場や資源の獲得は武力に寄らざるを得ませんでした。これは
WIN-LOSEの関係です。

一方世界経済がグローバル化し、中国などの社会主義国も市場経済化することにより世界
経済の網の目に組み込まれるようになりました。資本はどんどん国境を越えて進出していま
す。そして日本と中国も、今や相互依存的な経済関係であります。そこでもしかつてのように
戦争でその関係が断ち切られるようなことになると、それはLOSE-LOSEすなわち共倒れとな
ります。

よく中国の脅威を説き、対抗して日本も核武装すべきなどという人がいますが、こういう人は
前世紀型の思考から抜け切らず、新世紀の大きな歴史の流れを見ていないと思います。19
世紀には、経済が戦争の要因になりましたが、21世紀の今日は、経済が戦争のブレーキに
なると前から言ってきましたが、今回の日中首脳会談がこのように早く開催されたのを見て、
まさにその感を深くしました。

かつて何千年も戦争を繰り返し、二度も世界大戦の引き金を引いたヨーロッパでは、その愚
を繰り返すまいと、ECを築き上げました。この首脳会談が、東アジア共同体へ、さらにはアジ
ア共同体へと発展していくきっかけになればと願っています。

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君子豹変?

再三書きましたように、安倍首相は自らの歴史認識を180°転換しました。まさに君子豹変です。しかし果たしてそれが本物か、首脳会談を開くための方便か、疑問の残るところです。これからの首相の言動、閣僚や首相補佐官の言動を見守っていく必要があります。

今朝の朝日新聞の社説は、そんな首相の豹変振りを、一抹の不信感を滲ませながら皮肉交じりに論評しています。

ニュー安倍 君子豹変ですか
< 「これじゃ朝日新聞の主張と変わらないよ」。旧来の安倍さんに期待した人たちからは不満も聞こえてきそうです。

 安倍さんは国会答弁で「私が今まで述べてきたこととの関係で批判はあるだろう。甘んじて受ける」と軌道修正を認めました。残念なのは、あれほどこだわってきた持論をなぜ変えたのか、その説明が足りないことです。

 総裁選では党員向けに右寄りの発言をし、首相になると一転、ソフト路線で支持率を上げ、参院選を乗り切る。地金を出すのは政権が安定してから……。そんな邪推をする人も出てきそうです。 >


< 国政を担うことの責任感が安倍さんをわずかな期間に成長させたとすれば、大いに歓迎すべきことです。.>

もしそうならば、今までの歴史認識のベースにある偏狭なナショナリズムが国際社会では受け入れられないということが分かったのでしょう。それにしても、こういう“転向”を総理にアドバイスしたのは誰でしょう?

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プロフィール

Author:西羽 潔

・1933年生まれの軍国少年OB。
・メーリングリスト「戦争を語り継ごうML」主宰。
・ウェブサイト:「戦争を語り継ごう -リンク集-」
・著書:「むかし、みんな軍国少年だった」(共著)

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