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山の上から大石を転がすようなもの

今日の読売新聞のコラム「編集手帳」は、1943年1月ごろ、時の首相
・東条英機が「いくさというものは、山の上から大石を転がすような
ものだ」と言ったことを紹介しています。東条は沈痛な面持ちで「結
局谷底まで行かねば、始末はつかない」と続けたそうです。

そして<日米開戦の責任以上に、終戦を無為に遅らせた東条の責任は
重い>としながらも、<あの戦争の責任を7人あるいは28人(起訴
されたA級戦犯)だけに押しつけられるものでないのは、歴史を少し
でも学べばわかる。なぜ転がるのをとめられないほどの「大石」にし
てしまったのか。いま必要なのは、日本人自身が歴史と真摯(しんし)
に向き合うことだ。>と述べています。

http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20060507ig15.htm
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マッカーサーの洗脳?

かつて、ある見知らぬ高校生から、「あなたは、戦後のマッカーサー
の洗脳教育に毒されている」といったメールを貰ったことがあります。
当時のことをまったく知らない高校生がなぜそういうことを言うのか、
疑問に思ってインターネットで調べてみますと、WGIP(War Guilt
Information Program)という言葉が多数見つかりました。

WGIPというのは、1948年2月にGHQ(連合国最高司令部)のCIE(民間
情報教育局)からCIS(民間諜報局)に宛てて発せられた文書で、
「日本人の心に国家の罪とその淵源に関する自覚を植えつける」こと
を目的とするものです。

確かに当時CIEは、教育だけでなく、マスコミ、映画、文学、美術な
ど、あらゆる情報の分野から軍国主義、国家主義的なものを一掃しよ
うと規制を掛けました。中には、柔剣道やチャンバラ映画の禁止など、
子供心にもいき過ぎではないかと思われるものもありました。

そういうものからまったく影響を受けていないとは言いませんが、し
かし私の場合軍国少年から反戦少年に転向した一番大きなきっかけは、
あの8月15日の玉音放送でした。

「有史以来、日本は戦争に負けたことがない。唯一の国難であった元
寇の際は、神風が吹いた。今に神風が吹いて、日本はかならず勝つ」
「もし万一敗れるときは、一億玉砕だ」と教えられてきた11歳の少年
には、それは信じがたいことでした。

声を聞いたら耳が潰れるなどと思っていた“生き神様”の声は、想像
と違って、何かぎこちない感じがしました。いくら「大日本帝国は神
国」「天皇は現人神(あらひとがみ)」と教え込まれても、子供心に
何か心の奥底で感じていた疑問が、それから急に融けていきました。

ですから、民主主義を説く戦後教育もすんなり受け入れることができ
たと思います。私の場合、反戦少年への転向は、決して“マッカーサ
ーの洗脳”でなく、余りにも非科学的、非人間的な軍国主義、国粋主
義教育の反動によるものです。

少し年長のNさんも、「軍国主義への疑問は、8月16日から始まり
ました」「戦後教育からは、何の影響も受けなかったということです」
と書かれました。小学生だった私でさえそうでしたから、自分の頭で
考える力がつき始めた旧制中学生では当然と思います。

同じく敗戦時10代だった皆さんの場合は、どうだったのでしょうか?

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プロフィール

Author:西羽 潔

・1933年生まれの軍国少年OB。
・メーリングリスト「戦争を語り継ごうML」主宰。
・ウェブサイト:「戦争を語り継ごう -リンク集-」
・著書:「むかし、みんな軍国少年だった」(共著)

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