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靖国問題 (高橋哲哉著)

首相の靖国参拝を評価するには、靖国神社が建立された目的、経緯や
戦争中に果たした役割などを学ぶ必要があります。昨年ベストセラー
になった高橋哲哉著「靖国問題」(ちくま新書、2005年4月)は、靖国
問題の入門書としてはきわめて優れていると思います。

以下は約1年前にMLに投稿した拙文です。

靖国神社を巡っては、宗教、文化、政治など実にいろいろな問題があ
りますが、高橋氏はこれを次の五つに整理して、明快に分析していま
す。

第一章 感情の問題―追憶と顕彰のあいだ
第二章 歴史的認識の問題―戦争責任論の向うへ
第三章 宗教の問題―神社非宗教の陥穽
第四章 文化の問題―死者と生者のポリティクス
第五章 国立追悼施設の問題―問われるべきは何か

東大大学院教授で哲学者の著作というと、何か難解ではないかという
イメージがありますが、高橋氏の文章は実に分かりやすく、かつ説得
力がありますので、たいへん読みやすいと思います。靖国問題に関心
のある方はもちろん、なぜ靖国神社の問題でこんなに騒がれるのかよ
く分からないという方にも、お奨めの本と思います。

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「靖国」日米にも影

今朝の朝日新聞大阪本社版の1面に、「『靖国』日米にも影」という
見出しで、日本の歴史問題への対応が、日本と中韓両国との関係だけ
でなく、日米関係にも悪影響を及ぼしかねないとの懸念が米国の日本
専門家の間で広がっている、という記事が掲載されています。

http://www.asahi.com/politics/update/0430/003.html

憲法9条の原型は昭和天皇の発言?

今朝の朝日新聞大阪本社版の社会面トップに、「9条の原型は天皇の
発言」という見出しの記事が掲載されています。憲法9条の戦争放棄
の考え方は、敗戦直後に昭和天皇が米国人記者に語った「不戦の誓い」
が原型になったとの見方に立ったドキュメンタリー番組が今深夜に放
映されるという内容です。

1945年9月25日、ニューヨーク・タイムズの記者が昭和天皇に単独会
見した際、「平和問題の解決は、勝者・敗者を問わず、自由な諸国民
が軍備に頼らずして融和することにある」と答えたということから、
そういう見方が出てきたようですが、その天皇の回答の原案は、幣原
喜重郎元首相が作成したものということです。

記事の全文は、
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200604290030.html

ただしこのウェブ版には、紙面に掲載されている、五百旗頭真・神戸
大教授のコメントが載っていませんので、ご紹介します。

<天皇と、天皇にこのような発言をさせた幣原らが当時どれだけの覚
悟をもっていたのかはわからない。平和志向を語り、戦犯として追及
されるのを防ぐためだったのかもしれない。しかし、このような発言
が、結果的に戦後の日本を方向付け、憲法の平和条項の起点になった
とみてもよいだろう。>

昭和天皇は、戦後の連合国軍最高司令官・マッカーサーおよびリッジ
ウェーとの会見において、再三ソ連などの共産勢力の脅威に触れてお
り、リッジウェーとの二回目の会見では、「もちろん国が独立した以
上、その防衛を考えることは当然の責務であります。問題はいつの時
点でいかなる形で実行するかということになると思います」と明言し
ています。

このことから、五百旗頭教授の「戦犯として追及されるのを防ぐため」
という説は正しいのではないかと思われます。テレビ番組はその辺を
どう描いているのか、今深夜(日付は1日)午前1時10分から朝日放
送テレビで放映される「憲法誕生60年スペシャル 検証 私たちは
こうして戦争放棄を手にした」をご覧ください(ただし近畿地区でし
か見られないと思います)。

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プロフィール

Author:西羽 潔

・1933年生まれの軍国少年OB。
・メーリングリスト「戦争を語り継ごうML」主宰。
・ウェブサイト:「戦争を語り継ごう -リンク集-」
・著書:「むかし、みんな軍国少年だった」(共著)

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