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日の丸・君が代訴訟を巡って(齊藤園生)

「マスコミ九条の会」のサイトに、日の丸・君が代訴訟の弁護士であ
る齊藤園生氏が寄稿し、東京都の教育現場で教育委員会の締め付
けが厳しくなってきているのを憂いています。

< このままではこの国はどこまで行ってしまうのだろう、本当に戦
前と同じように、官製教育が全国に広まってしまい、子どもたちの頭
まで国家が支配する時代がまた来るのだろうか。私はとても心配なの
である。>

この国はどこに行くのだろう ―日の丸・君が代訴訟を巡って―」

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「国旗、国歌意識して」大阪府知事が高校生に呼びかけ

阪府の橋下徹知事は2日、大阪市で開かれた「全国産業教育フェア
大阪大会」(主催・文部科学省など)で高校生らを前に挨拶し、「国
旗、国歌を意識してほしい」と述べました。

「『国旗、国歌意識して』 橋下知事が高校生に呼びかけ」(産経、2日)

大阪府の学校も、東京都のように、入学式や卒業式における国旗掲揚
や国歌斉唱が強制され、違反した教員が罰せられるようになるのでし
ょうか?

「全国産業教育フェア」の開会式で国歌が斉唱されるというのも、戦
時中を思い出して違和感がありますね。「歌声が小さかった」という
のも無理ありません。

御国の旗をばおし立てて

今日の産経新聞のコラム「正論」に作家の深田祐介氏が、「北京五輪
と国旗の似合う美女
」という一文を書いています。

深田氏は、北京オリンピックで日本選手団の旗手を務めた福原愛さん
の姿から、戦時中の国策映画に出演した入江たか子や高峰秀子の凛々
しい姿を連想し、往時の「美しい国、日本」を思い起こしています。

そして愛ちゃんの堂々たる行進の感想を次のように述べています。

< 福原愛さんは、日中交流の最前線に立っているという自覚があり、
どちらの国からも支持されているという強い自信があるのだろう。

それで彼女の堂々の旗手ぶりは一般日本人の胸を打ち中国人観衆の
罵声(ばせい)、罵倒(ばとう)のこだまも「まあ、あの美人と笑顔
に免じておおめに見てやろう」という範囲に踏みとどまったのではな
いか。

どんどん中国が安定を失いつつあるのは間違いない。オリンピック
もいつなにが起るか判らない危うさに満ちていた。たかが旗手の問題
ではない。彼女が旗手でなかったら、大混乱や暴動が絶対に起らなか
ったとは言いきれないのだ。

鈍感な中国人は気がついていないが、福原愛という存在を失ったら、
中国が突然亡国の危機にさらされる可能性だって皆無と言えなかった。


「愛ちゃんが旗手を務めていなかったら、中国が亡国の危機にさら
される」などとはとても思えませんが、最後の文章にはもっと驚きま
した。

< 「すすめや すすめや みなすすめ 御国の旗をばおし立てて」。
私は戦時歌謡を思い出し、知らぬ間に口ずさんでいた。>

かつて“皇軍”は「皇国(みくに)の旗をばおし立てて」、こういう“軍歌”
を歌いながら、中国へ侵略の歩を進めました。日中の平和友好のシ
ンボルのような愛ちゃんの行進から、どうしてこのような“戦時歌謡”
が思い出されるのでしょう?

深田氏は戦後63年経ってもまだ、軍国少年ボケから抜けきっていない
ようですね。そのくせ「御国」などと間違うのは、高名な作家らしく
ありません。

ご参考までに、軍歌「皇国の守り(来たれや 来たれ)」の一節をご
紹介しておきます。

♪すすめや すすめや みなすすめ
皇国の旗をば おし立てて
すすめや すすめや みなすすめ
先祖の国を まもりつつ
死すとも しりぞく事なかれ
皇国のためなり 君のため♪

皇国の守 ( 来たれや来たれ )


幻の国歌「われら愛す」

幻の国歌といわれる「われら愛す」という歌をご存じでしょうか?

この歌は1953年、壽屋(現在のサントリー)の佐治敬三社長が、平和
憲法の下、新生日本にふさわしい、君が代に代わる国歌を国民自身の
手でつくろうと公募し、全国から応募した数万点の中から選ばれた曲
です。

幻の国歌(新国民歌) 『われら愛す』」

この“幻の国歌”が去る14日東京・日比谷公園で、埼玉県の「九条の
会・草加」の合唱団により久しぶりに歌われましたが、その予告を伝
える13日付の東京新聞夕刊は、作詞者の芳賀秀次郎について次のよう
に書いています。

< 九条の会・草加の世話人の一人で元高校教師生井弘明さん(74)
は二〇〇五年、歌の由来を「われら愛す-憲法の心を歌った“幻の国
歌”」に著した。同書によると、作詞者の芳賀秀次郎氏(一九一五-
九三年)は山形県の教師で、戦時中、軍国主義教育を推し進め、戦争
賛美の国民歌謡も手掛けたという。

「私は実にやすやすと戦陣訓を愛誦(あいしょう)した翌日に、新
憲法を語ろうとしている自分を見ないわけには行かない。…そのみに
くさ、そのひくさ、そのおろかさ、これを双の目に焼きつくすほど凝
視…しないわけには行かない」

四九年に芳賀氏が記した「わが暗愚小傳」での述懐である。生井さ
んは「教え子を戦場に送り出した苦い経験から、自分の戦争責任を真
正面から反省して『われら愛す』の歌詞を書いたのだろう」と推察す
る。>
公募で戦後誕生 平和への祈り 幻の国歌 あす披露

なお「われら愛す」のメロディは、愛唱歌として歌い続けています
阜大学教育学部附属中学校のサイト
で聴くことができます。


聖火リレーと国旗

昨日の長野での聖火リレーは、若干のトラブルはありましたが、まず
は予定どおり終わりました。しかしテレビに映るあの五星紅旗の波に
辟易したり、反感を覚えた人もあるのではないでしょうか。

私には、それは行き過ぎた愛国主義のシンボルのように見えました。
愛国主義も行き過ぎると、それを煽るかのように国旗や国歌が大活躍
します。そのもっとも極端な例が、われわれの経験したかつての大日
本帝国でした。

昨日の五星紅旗の波に反感を感じた人は、かつて日の丸や君が代が多
くの国の人たちの反感を買った時代があったことや、そして戦争体験
者の多くが日の丸や君が代に複雑な思いを持っていることにも、思い
をいたしてほしいと思います。

「君が代」の歌詞の意味

先日「今の小学校では歌詞の意味をどのように教えているのでしょうか?」
と質問しましたが、余り的確なお答えがありませんでした。そこでネットで
調べてみますと、「小学校学習指導要領解説」(平成11年5月,文部省)に
ちゃんと次のように規定されていました。

<国歌「君が代」は,日本国憲法の下においては,日本国民の総意に
基づき天皇を日本国及び日本国民統合の象徴とする我が国の末永い繁
栄と平和を祈念した歌であること。>

また国旗・国歌法の国会審議の際にも、総理大臣が「君が代」の歌詞
の意味について同様の解釈を答弁しています。

詳しくは、下記の文部科学省のサイトをご覧ください。
学校における国旗及び国歌に関する指導について (通知)

北海道のある高校生からは、〈「君」は天皇陛下を指し、天皇陛下は
日本国の象徴と思っています。〉というメールをもらいました。彼は国
立の小学校を卒業したとのことで、やはり文科省の指導どおりの教
育を受けていることがうかがわれます。

しかしそれ以前の教育を受けた高校生の調査(99年)によれば、次の
ような結果だったとのことです。

・半数以上は「君が代」の歌詞の意味をまったく知らない。
・歌詞の由来や歴史を学校で「教わった」ことがあるのは15%。
・国歌に「ふさわしい」は3人に1人にとどまっており、歌詞の意味
を知っているという生徒ほど斉唱に抵抗を感じ、国歌にふさわしく
ないと考えている割合が高かった。
国旗・国歌のページ

国民学校の卒業生である私は、軍国主義教育の PTSD のせいか、ど
うしても「『君』=天皇=日本国の象徴」説は、苦しまぎれの、牽強付
会のように思えてなりません。

国民誰もが心から歌える国歌が生まれるのはいつの日でしょうか?


「君が代」の歌詞の意味は?

MLで「君が代」についていろいろ意見が出ています。戦時中私たちが
国民学校(今の小学校)で教えられた「君が代」の歌詞の意味は次の
とおりです。

< この歌は、「天皇陛下のお治めになる御代は、千年も万年もつづ
いて、おさかえになりますように。」といふ意味で、国民が、心から
おいはい申し上げる歌であります。

「君が代」の歌は、昔から、私たちの先祖が、皇室のみさかえをおい
のりして、歌ひつづけて来たもので、世々の国民のまごころのとけこ
んだ歌であります。

祝日や、おめでたい儀式には、私たちは、この歌を声高く歌ひます。
しせいをきちんと正しくして、おごそかに歌ふと、身も心も、ひきし
まるやうな気持になります。戦地で、兵隊さんたちが、はるか日本に
向かって、声をそろへて、「君が代」を歌ふ時には、思はず、涙が日
にやけたほほをぬらすといふことです。>
(『初等科修身 二』 国民学校四年用国定修身教科書)

「日の丸」と「君が代」は、私たちを天皇の忠良なる臣民に、またお
国のために命を捧げる軍人に育て上げる軍国主義教育の根幹となるツ
ールでした。

「神」と信じこまされていた天皇が、ただの人間だったとわかって以
来、私は君が代は歌ったことがありません。これからも歌うことはな
いでしょう。

「主権在民」となった以降も、君が代がそのまま国歌として使われてい
ますが、修身教科書のような解釈が公式にどのように改められたのか、
私は寡聞にして知りません。

ですから君が代を声高に歌っている人たちを見ますと、世界に輝く大
日本帝国の復活を願っているように見えてなりません。

先月告示された小中学校の新しい学習指導要領によれば、小学校の音
楽で、君が代は「歌えるよう」に指導することになったそうですが、
今の小学校では歌詞の意味をどのように教えているのでしょうか?

また戦後教育を受けられた方は、君が代の歌詞をどのように習われた
のでしょうか? あるいは意味もわからず歌っておられるのでしょう
か? お教えください。


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プロフィール

Author:西羽 潔

・1933年生まれの軍国少年OB。
・メーリングリスト「戦争を語り継ごうML」主宰。
・ウェブサイト:「戦争を語り継ごう -リンク集-」
・著書:「むかし、みんな軍国少年だった」(共著)

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