戦争を語り継ぐ映画

今日は高松空襲から64年目に当たりますが、高松空襲などの戦争体験
の証言をまとめて映画を作製しているフリーカメラマンがいます。映
画のタイトル(仮題)は「魔法の9(ナイン)」、来年の2月完成の
予定だそうです。

映画:若い世代につなぐ戦争体験の証言集 フリーカメラマン・前
田さん製作
」(毎日香川版、3日)

この映画を作製している前田真吹(しぶき)さんのブログです。
魔法の9(ナイン)」

書評「生きている戦犯」

JanJan の「今週の本棚」に「生きている戦犯」(歸山則之著)の書
評が掲載されています。

この本は、シベリアに5年間抑留された後、中国の「撫順戦犯管理所」
に6年間拘束された、ある元陸軍将校の体験の聴き取りです。この元
将校は、シベリアでは民主化運動に徹底的に抵抗し、中国でもなかな
か罪を認めず、反動分子と呼ばれました。その彼がなぜ過去の加害の
懺悔に至ったか、その心の葛藤と経過をまとめています。

「『生きている戦犯〜反動分子と呼ばれた元将校の体験』を読んで

著者のインタビュー記事も掲載されています。
「『生きている戦犯』著者・歸山則之さんインタビュー

新たな戦争遺留品(F102、F103)

また新しく戦争遺留品である日章旗の返還協力の依頼がありました。
次の2件です。

(1)元の持ち主名:加藤 實

F102

アメリカ・カリフォルニア州在住の奥西紘子様からのご依頼による。
友人の叔父が1945年ごろ太平洋にあるどこかの島で取得したとのこと。

「手宮駅長」との書き込みがあるが、これはかつて北海道小樽市にあ
った旧国鉄手宮線の駅の駅長のことであれば、元の持ち主は北海道出
身で当時の国鉄の関係者とも考えられる。

(2)元の持ち主名:瀬藤 正一

F103

アメリカの Jim Weaver 様からの依頼による。経営していた質屋に質
入されたもので、それ以前の出所は不明。

「大阪マツダ販売株式会社」三宅功と書かれているので、同社(当時)
の関係者か。その他、原守輝、瀬藤真一などの署名がある。


拙サイト「旧日本軍人の遺留品」の「日章旗 (F101〜 ) 」のページ
に、それぞれF102、F103として掲載しましたので、ご覧の上、何か
手がかりになるような情報がありましたら、ぜひお知らせください。

詩「平和のいのり」

去る6月23日の「沖縄・慰霊の日」に開かれました沖縄全戦没者追悼
式で、県の「児童・生徒の平和メッセージ展」で最優秀賞に選ばれた
比屋根憲太君(大里北小6年)が自作の詩「平和のいのり」を朗読しま
した。

以下その詩の全文です。

  平和のいのり

石に刻まれた家族の名に
涙を落とす祖母
なんの形見も残っていない石に
声にならない声で
石をさすり
石をだきしめる
小さな声でとても小さな声で
「本当は話したくないサー」
少し首をかしげて
空を見上げる
人さし指の大きさの大きな傷
あごと左腕に残る
戦争の傷あと

祖母は傷の手当てをするために
水くみに行った
防空ごうに姉を残し 母と二人で
そのあとすごい光と音が…
そのまま姉はもどらなかった
「いっしょに連れて行けばよかった」
「ごめんね ごめんね」
と何度も何度も
きたときよりも
石を強くさすり
石を強くだきしめる
ぼくはもう声を上げて泣いていた
そして祖母の背中をずっとさすった
こんな青い空に
こんなおだやかな沖縄に
戦争は似合わない
祖母のくしゃくしゃな涙も
似合わない

そんな祖母はもう今は歩くことが
できない
毎日毎日空を見て
きっと
生きている喜び
生き残った悲しみを感じて
いるのだろう
ぼくは車イスをおして
祖母のいのりを引きつぐ
戦争のない平和な国を


映画「嗚呼 満蒙開拓団」

羽田澄子演出のドキュメンタリー映画「嗚呼 満蒙開拓団」が目下東
京・岩波ホールで上映中ですが、この映画を観ての感想が、「マスコ
ミ9条の会」のサイトに今日掲載されました。

「『嗚呼満蒙開拓団』を観て」
http://www.masrescue9.jp/worker/totsuka.html

この映画については、下記をご参照ください。

「シネマの週末・この1本:嗚呼 満蒙開拓団 日本人の『その後』
たどる」(毎日、12日 東京夕刊)
http://mainichi.jp/enta/cinema/news/20090612dde012070066000c.html

「嗚呼 満蒙開拓団」(NHKニュース― YouTube )
http://www.youtube.com/watch?v=uzE-BihKHaI

「『嗚呼 満蒙開拓団』上映予定表」
http://www.jiyu-kobo.com/mannmoujyoueiyoteihyou.htm

遺留品の「千人針」をご遺族に返還

先に「 新たな戦争遺留品(M034)」でご協力をお願いしました戦争遺
留品の千人針を、このほど65年ぶりに故郷をお返しすることができまし
た。

昨日の長崎新聞で報道されていますので、お読みください。

「戦死から65年、思い詰まった『千人針』帰郷 英在住の女性から長
崎の遺族へ


70年間中国で罪を償う旧日本軍の脱走兵

24日のチャイナネットに、日中戦争中脱走し、戦争の罪を償うためその
後70年間中国に残留している元軍医の記事が掲載されています。

70年間中国で罪を償う旧日本軍の脱走兵

「沖縄慰霊の日」の社説(続)

「沖縄慰霊の日」から2日遅れで朝日新聞が社説に採りあげています。

「沖縄戦の記憶―『声の礎』を刻み続けたい
< 戦争とは何か。今も世界各地にある戦争や紛争とどう向き合うべ
きなのか。沖縄戦の記憶を共有し、それを学ぶことは、国のゆくえを
見定めるうえでも欠かせない。>

16歳の少女、敗戦の満州から脱出

去る20日、宮崎市の宮崎市民プラザで「戦争体験を語り継ぐ三世代交
流の集い」が行われ、当時16歳だった井上米子さん(80)が、旧満州
からの引き揚げ体験について語りました。

その模様は YouTube の動画でも観ることができます。

「【戦争を語り継ぐ】16歳の少女、敗戦の満州から脱出」(
JanJan 、23日)

「沖縄慰霊の日」の社説・コラム

今日は「沖縄慰霊の日」。社説で採りあげたのは地元紙のみでした。

「[慰霊の日]記憶する不断の試みを」(沖縄タイムス)
< 不発弾や壕など戦争を彷彿させる遺物はなお、身近に残る。「集
団自決(強制集団死)」をめぐる教科書問題など最近の挑戦的な動向
を、沖縄戦を見つめ直す好機ととらえ、日々その意味をとらえ直す努
力を重ねたい。そうすることが死者を哀悼するとともに、戦争につな
がる一切のものを許さない行為につながるはずである。>
http://www.okinawatimes.co.jp/news/2009-06-23-M_1-005-1_001.html

「64年目の慰霊の日 被害と加害の再現許すまじ 『反軍隊』は譲
れない一線」(琉球新報)
< 広島、長崎が原爆被爆の体験から核廃絶運動の拠点となったよう
に、住民を無差別に巻き込む悲惨な地上戦の犠牲となった沖縄は、あ
らゆる戦争に反対する普遍的な反戦平和運動の拠点となる資格と責務
を負う。>

http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-146221-storytopic-11.html

「天声人語」(朝日)
http://www.asahi.com/paper/column.html

「卓上四季」(北海道)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/fourseasons/173184.html

「大弦小弦」(沖縄タイムス)
http://www.okinawatimes.co.jp/news/2009-06-23-M_1-001-1_001.html

「金口木舌」(琉球新報)
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-146220-storytopic-12.html

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プロフィール

Author:西羽 潔

・1933年生まれの軍国少年OB。
・メーリングリスト「戦争を語り継ごうML」主宰。
・ウェブサイト:「戦争を語り継ごう -リンク集−」
・著書:「むかし、みんな軍国少年だった」(共著)